姫路城 [8/11] 備前丸にて大天守を直下から見上げる。

姫路城訪問記其の八です。前回までは、菱の門から入城、いろはにほの門、水の各門を越えて大天守内部へ。真っ暗な地階や二階の巨大格子窓、三階の東西大柱、様相の異なる六階からの眺望などを楽しんだ。その８では小天守群を見てまわり、備前丸へ降ります。

・訪問時期：2019年/2020年
・姫路城訪問記 − 其の一、二、三、四、五、六、七、八、九、十、十一。
・姫路城訪問記もくじ。

＜訪問記＞

ロの渡櫓から、連立式天守の北西端にあたる乾小天守へ。
乾小天守一階。ここには巨大な姫路城のジオラマが展示されている。ここにも大規模建築を支える筋交柱・肘木が使われている。
乾小天守一階全景。ここも二階へは渡櫓側から入る必要あり。
乾小天守に設置されている姫路城総構の巨大ジオラマ。城と城下町部分を外堀で囲んだ「総構（そうがまえ）」。総構えの南端は現在のJR姫路駅あたりを通っていた。
巨大な総構えジオラマ！でかい！これ全部が姫路城（広義の城）。
総構えの中心に位置する大天守と西ノ丸など。奥に見える小山は男山。意外と近くに存在する。
乾小天守一階から、西側を見下ろす。直下には先ほど通ってきた水二門・水三門の水曲輪が見える。
乾小天守一階を南側から。
小窓から覗くと、ハの渡櫓の側面が間近に。右側の白い壁は乾小天守の石落とし。広角レンズのため巨大に写っているが普通サイズ。
乾小天守を出るとハの渡櫓へ。ここで大天守から続いた展示施設はおしまい。靴を履いて建物を出る。
西小天守は通常非公開。
ハの渡櫓から水曲輪を見下ろす。
ハの渡櫓一階から地階へ降りて、退場する。階段には下から簡単に入ってこられないよう蓋が閉められるようになっている。
ハの渡櫓から中庭へ戻る。
中庭から水五門を出て外へ出てきた。
水四門を出て、備前丸へ降りる。左奥へ進む。
備前丸へ降りてきた。大小天守のカクカクした構造が美しい定番ショット。
備前丸へ。池田輝政築城当時は御殿が建っていたとされる備前丸は、今は大天守の直下にあたる広場になって、写真スポットになっている。
大天守・西小天守を備前丸正面から。
大天守を右前から見上げる。
大天守の天守台石垣には、昭和の大修理の際に一部石材修復・積み直しが行われた記録として永井組の銘が彫られている。昭和３８年９月。
大天守の東側に隣接する、折廻櫓と備前門。折廻櫓の内部（通常非公開）は座敷になっていて、このあたりも御殿の一部として利用されていたのかもしれない。
備前門から城の東側を守る通路へ出る。
備前門を出る。大天守の東側を南北に坂道を形成して、多数の櫓が立ち並ぶ。すぐ左側に、搦手口へ続く通路がある。
備前門を出てすぐ北へ進むと搦手口へ通じる、通常非公開のエリア。右側の格子窓がある櫓の内部に大きな井戸がある。
櫓の中に設置された大きな井戸。井戸櫓（井郭櫓とも）と呼ばれる。ただし井戸曲輪は別の場所にあるため、ややこしい。
備前門を出てきた。実は備前門は明治の火災で燃えており、昭和の大改修の際に櫓門として復元されている。
備前門を出てすぐにある石棺説明板。古墳で使われていた石棺をそのまま石垣に転用した部分がここ備前門前に二箇所、見られる。
こちらが石棺。よく見ると、四角い石の内部に穴が空いていることが、隙間から見える。右奥の備前門を形成する直方系の石材も石棺。
備前門を出て坂道を南へ。
左側に見える櫓は「帯の櫓」。長押が見えていることからもわかるように、戦いの櫓ではなく内部は畳敷の数寄屋風になっている。実はこの櫓は姫路城で最も高い10m以上の高石垣の上に建っている。左側（北側）と奥（見えない）は多聞櫓になっていて、高石垣側から搦手ラインを見張るための櫓だったようだ。