竹中城 : 田んぼの中にポツンと残る竹林の城跡は空掘が見どころ。

竹中城は高い土塁と空堀に囲まれた甲賀武士の典型的 方形城館跡で、国史跡「甲賀郡中惣遺跡群」の一つとして指定されている。周囲は宅地化・田畑化が進む中、竹中城跡だけがポツンと巨大な竹林となって残る。歴史等詳細は不明。主郭内は竹やぶと化しているが、竹の隙間から巨大な土塁を垣間見ることが出来る。また城跡の西側と北側一部には空堀がよく現存している。

<基本データ>
●名称:竹中城 (竹永城)
●所在:滋賀県甲賀市 (地図)
●城主:不明
●築城:16世紀頃
●遺構:虎口、土塁、堀切

訪問時期:2016年10月
甲賀郡中惣遺跡群 : 新宮城/新宮支城村雨城/寺前城竹中城


<訪問記>

takenaka-jo_01-8297田んぼと宅地に囲まれた中央の巨大な竹林が、竹中城跡。遠くからでもよく見える。

takenaka-jo_02-8299住宅街の前を通って、この柵の脇を通って竹林の奥へ。この先に城跡の虎口がある。

takenaka-jo_03-8300こちらが竹中城 虎口。土塁と、そこに開けられた入口がある。一応 国史跡「甲賀郡中惣遺跡群」の一つに数えられているのだが、標柱や説明板などは見当たらない。土塁の上にも竹が生えまくっている。中は真っ暗だ。虎口を通って中へ。

takenaka-jo_04-8302竹中城 主郭内部。すごい密度の竹やぶ。中を散策することは厳しそうだ。入口周辺だけ竹が刈ってある印象。このあたりから周りを見回してみよう。

takenaka-jo_05-8305入口周辺の土塁。高さ2-3mの土塁のようだ。

takenaka-jo_06-8306反対側の土塁。隙間がないぐらい竹が生えている。

takenaka-jo_07-8303虎口内側から、虎口を見る。竹のこの密集度!

takenaka-jo_08-8308一旦外に出て、城跡の西側へ回ってみる。このあたりには良好に空堀が残っている。倒木や竹はすごいが、主郭内ほどではない。空堀に沿って奥へ。

takenaka-jo_09-8310まっすぐに延びた空堀と、主郭土塁(右側)そして左側にも土塁が施してあるようだ。

takenaka-jo_10-8311空堀底から外側の土塁を見上げる。堀底に降りると場所を選ばないと土塁上には戻れないぐらいの角度、高さだ。

takenaka-jo_11-8312空堀を奥へ。突き当りは主郭外周に沿って右へ曲がっている。

takenaka-jo_12-8314突き当りを右に曲がると、その先はまたしても竹やぶだった。散策できるのはここまで、か。堀底から主郭土塁を見上げると、結構な高さとなる。

takenaka-jo_13-8316主郭外周の空堀、北西端。L字に直角に曲がっている。

takenaka-jo_14-8321主郭外周空堀、北西端部を土塁の上から。きれいな直角具合が見える。竹やぶ状態の主郭よりも、外周の空掘が見どころなのは間違いないだろう。

takenaka-jo_15-8324おまけ:甲賀と言えば忍者。町中もこんな感じ。飛び出してきてもサッと車を避けてしまいそうではある。にんじゃえもん。

訪問時期:2016年10月
撮影機器:FUJIFILM X-T10 + XF14mm
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