姫路城 [お堀めぐり] 内濠石垣が間近で見放題!

himeji_ohori_cover姫路城の内濠めぐりに行ってきました [2014/5]。

2013年に復元された和船(高瀬舟)を、船頭さんによる手漕ぎでガイド氏の話を聞きながら約25分で内濠を半周。2013年は短期間の限定営業だったが、2014年は春夏秋の土日祝に運行するようだ。乗船料1000円。


<訪問記>

乗船は要予約。今回は日曜日の朝で、予約状況は次の時間なら半分ほど埋まり、次の次なら余裕で予約が取れるといった状況。それほど混雑はしていないが、時間前には各回は完売していた。定員は恐らく14名。

himeji_ohori-2243出港時間の10分前に集合。ライフジャケットと笠を装着してしばらく待つと、和船が戻ってきた。

himeji_ohori-2247和船が停留して船内清掃と船頭交代などを行ってから、いざ乗船。

himeji_ohori-2249一番前の席はガイド氏の場所。その後の2席からが乗客用。列に並んで最前列を確保。ガイド氏はハンディマイクを使用しているので話の内容は後部座席でも十分聞こえる。畳敷きなので、くつを脱いで乗船。くつは波止場に置いていこう。

himeji_ohori-2251出発。コースは大手門の少し西からスタート、まずは西ノ丸の西方へ向かい、櫓の下あたりで反転し、大手門前に架かる桜門橋の下をくぐり、動物園の方まで行って、反転して乗船口へ戻る。正面の石垣は千姫ぼたん園(旧三ノ丸)の石垣。下の方は野面積みだが、上の方は落し積みになっている。少し内側に隅石が埋まっていることから、増設した跡がよく分かる。

himeji_ohori-2259西ノ丸石垣に見られる横矢掛け。石垣をまっすぐに積むのではなく、ちょっと出っ張ったりさせることで、石垣に張り付いた敵兵を横から射る(撃つ)ことが出来る。

himeji_ohori-2260西ノ丸 ワの隅櫓。百間廊下の入口にあたる櫓だ。西ノ丸は江戸時代になって千姫(家康の孫、豊臣秀頼の元正室)が嫁いできた際に新たに造成されたことがよく分かる、内濠の石垣の上に別の石垣として築かれている。

himeji_ohori-2257西側の船旅は、西ノ丸の櫓が見えてきたあたりで先がすごい樹木に覆われているのが見えてきて、このへんで反転する。濠の左側は、西御屋敷跡「好古園」。

himeji_ohori-2267内濠を南進。三ノ丸(千姫ぼたん園)の石垣の上には櫓・土塀等は現存していないが、古絵図によると、一番南東端には三層櫓が建っていたようだ。

himeji_ohori-2270三ノ丸 隅石。

himeji_ohori-2273上部と下部の石の積み様が大きく異なることがよく分かる。右奥に見えるのは大手門前に架かる桜門橋。

himeji_ohori-2277後を振り返る。和船の進行に沿って緩やかな波が内濠の表面に出来ている。石垣が凹んでいるところは石垣が二重になっていて犬走り的なスペースが見られる。

himeji_ohori-2280前方を見る。角の部分には二層櫓が建っていた。三ノ丸の内濠沿いの櫓・塀を外観復元するというのは如何だろうか。

himeji_ohori-2287大手門に近づいてきた。今見えている大手門は昭和13年の再建で、江戸時代の形とは異なる。三ノ丸は明治時代に陸軍の駐屯地とするためすべての建物類が壊されている。

himeji_ohori-2290桜門橋の下をくぐって内濠の東側へ。橋は一見木造に見えるが工事車両等の通行を考慮して鉄骨製。表面に木製のパネルを貼ることで木造のように見せている。

himeji_ohori-2292桜門橋を渡ってすぐ。

himeji_ohori-2297内濠は左へ折れて動物園方面へ向かう。古絵図を見ると、動物園のあたりは出島(出丸)になっていて、向こう側にも内濠があったようなのだが、今は埋め立てられている。

himeji_ohori-2301左側の石垣の上は三ノ丸。右奥に動物園(の遊具)が見える。

himeji_ohori-2303三ノ丸の南東端の角を曲がって北へ。ここにも三層櫓が建っていたようだ。奥の赤い欄干の橋は往時にはなかった動物園内の橋で、動物園の入口は左側(三ノ丸内)にある。

himeji_ohori-2309赤い橋の手前で和船は再度 反転する。ここからはちょうど橋の向こうに大天守の頭が見える。橋の向こう側には土橋があり、往時はその橋を渡って右側(東)の出丸へ移動していたようだ。

himeji_ohori-2310舟は反転し、南進。左側(東側)は姫路護国神社の境内となる。

himeji_ohori-2314 三ノ丸最南端の角を曲がって、桜門橋方面へ。

himeji_ohori-2316桜門橋手前。橋は鉄骨製だが、鉄骨自体は下をくぐるときにしか見えないよう、外側は完全に板で覆われている。

himeji_ohori-2320波のない穏やかな内濠をゆっくりと和船は進む。

himeji_ohori-2326到着。おつかれさまでした。

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訪問時期:2014年5月
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姫路城 [お堀めぐり] 内濠石垣が間近で見放題!” への3件のフィードバック

  1. この遊覧舟、私もぜひ乗ってみたいと思っていたんですよ。うらやましい限りです。進行方向から見て舟の右側と左側どちらに席を取る方がいいですか?

    1. 徳田さん、同じコースを反転して往復するので、右でも左でも実は同じ景色を楽しめるのですが、個人的には「左側」が西端から東端に向かう際に石垣をずっと一連の流れで見られますので良いかと思います。
      ちなみに舟内の座席は前方は横2人ですが、2列目から横3人座りになっています。真ん中の席だと両脇に人が居てジックリ見られないので、そこだけは避けるのが良いと思います。

      1. ご指南ありがとうございます。運航時期を調べて、ぜひ行ってみます。写真を拝見すると、姫路城はやっぱり素晴らしい城です。

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