姫路城 小天守群 特別公開(2022.8) [2/3] 投稿日: 2023/04/172023/04/18 投稿者: akiou 2022年8月に行われた姫路城 小天守群(乾小天守・イの渡櫓・ロの渡櫓・ハの渡櫓・東小天守)の特別公開 訪問記 その2です。その1はこちら。 ・訪問時期:2022年8月・姫路城 小天守群 特別公開2022.8 訪問記 − 其の一、二、三。 <訪問記> では降りてきて、東小天守2階からロの渡櫓2階へ向かってみましょう。東小天守2階とロの渡櫓2階とを繋ぐ扉。ロの渡櫓 2階。通常公開されている1階と構造は同じで、天井がなく屋根裏が見えています。北側(右側)は1階中央に唐破風の出格子窓があるため、2階はその屋根の部分にあたり、窓がなく武具掛けになっています。ロの渡櫓2階。南側(左側)は連続した素木の格子窓がずらっと並んでいて明るく壮観です。1階は左側に展示物があり窓が閉められているので印象はかなり違います。ロの渡櫓 説明板。築城当時は「北の長屋」と呼ばれていたとか。「釿(ちょうな)」削りの床、説明板。ロの渡櫓2階の床板のうち、中央部の板は古いものが残っており、釿(手斧)という道具で表面を削った、やや凸凹な具合が古い印象です。左右の板はいつかの大修理で平らなものに変えられてしまっており、中央部分だけが釿削りとのこと。こちらが釿削りの床板です。左右の平らなカンナ削りよりも、滑らなくて良いかも。当時は裸足だっただろうから、そもそも滑らないか。現在の靴下だと左右よりも真ん中の方が帰って歩きやすかったりします。ロの渡櫓2階の武具掛けには、実際に武具が掛けられていました。こちらは火縄銃。平成の大修理以前は、大天守の武具掛けにもこうして武具がずらりと掛けられていましたが、無くなってしまいました。この方が雰囲気あって良いと思います。こちらは長槍。ロの渡櫓2階からは、中庭側の窓から中庭越しに大天守の1階2階などが見えます。ロの渡櫓1階は展示物があって見えないので、貴重です。大天守地階は格子窓がずらっと設けられていることが分かります(地階北側は窓がほぼ閉められていて内側からは格子窓がずらっと並んでいる感じは見てとれません)。少しずつ西へ向かいながら外を見てみます。台所櫓の屋根は、大天守と接続する入り口の部分だけ長くなっています。イの渡櫓側を見返した図。西小天守側を見渡した図。ロの渡櫓を西側から見返した図。上を見ると、長い一本木の梁が何本も横断していて壮観です。ロの渡櫓から、乾小天守へ移ってきました。外周部は廊下になっており、内側に部屋が1つあるのは東小天守と同じ構造ですが、こちらの内側の部屋には窓があります。この角度からしか見ることができない、大天守と西小天守を繋ぐ「ニの渡櫓」が見えます。すごく短い渡櫓です。乾小天守 全景です。乾小天守 説明板。他の2つの小天守と異なり、乾小天守は西側に張り出すように石垣が組まれ築かれています。天守群へアプローチする「ほの門」や「水一の門」「水二の門」あたりに横矢が掛かるようになっています。乾小天守 全景 2階北西端から。乾小天守は4階建になっています。乾小天守2階の内側の部屋です。東小天守と異なり内側に大きな窓が開いているのでとても明るく、また櫓台が張り出すように作られていることから広いです。内側の部屋の窓から中庭方面を見てみると、台所櫓の屋根が目の前にありました。右側には大天守がそびえ立ちます。東小天守をみると、内側には煙出しの高窓しか無く、渡櫓の上に望楼状の部屋が1つ載せられただけのシンプルな姿なことが分かります。乾小天守2階から西側を見た図。西ノ丸が一望です。 >> 姫路城 小天守群 特別公開2022.8 [3/3] へ続く。<< 訪問時期:2022年8月撮影機器:FUJIFILM X-T20 + XF10-24mm ページの一番上に戻る 共有Facebook で共有するにはクリックしてください (新しいウィンドウで開きます)クリックして Twitter で共有 (新しいウィンドウで開きます)クリックして友達にメールでリンクを送信 (新しいウィンドウで開きます) 関連