姫路城 菱の門・2階櫓部 特別公開(2023.3)訪問記 其の二。
[前回までの訪問記 概要]
2023年の特別公開は菱の門2階!1F門番所を通って仮説階段から2F櫓部へ入りました。
訪問時期:2022年3月
姫路城 菱の門・2階櫓部 特別公開(2023.3) 訪問記 − 其の一、二。
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<訪問記>
特徴的な5つの窓の、内側から見た図。内側から見ても優雅です。 斜めの角度から。内側から見ても美しい! 花頭窓 格子側面の金具。細かく彫金されていて、釘で打ち付けてある。 飾り窓全景。手前の花頭窓には内側に戸を入れる溝が掘られているが、戸は無い。元々は異なる窓だったのかもしれない。 格子窓の下に設けられている、石落とし。外から見づらいため「隠し石落とし」と呼ばれる、とも。 石落としを外から見た図。確かに分かりづらい。 では櫓門から外を見てみよう。菱の門の内側の景色。おお、今までに見たことのない構図だ。 窓から横を覗くと、細かい彫金が施された黒漆の格子窓を近くで見ることができる。 中央の部屋の天井裏。よく見ると内側が二重構造になっている。外観を見ると屋根は一重なので、内部構造と外部構造が違う(二重構造?)になっているのかも。 そして中央の部屋の屋根を支える縦柱の一つに、墨書きで何やら書いてある。「祝上棟菱の門 昭和二十六年二月十三日 姫路城国寶保守工事の務● 文部技官 岩崎久●」なんだこりゃ。 そして天井に張り付けてある細い板にも何やら文面が。読みづらい。「菱の門上棟由来 池田輝政の本城を築いてより三百五十年・・・」 一番奥の部屋へ。ここには長持が展示されている。門を開けた時、ここに保管されていたという。 黒漆塗長持。時代劇でよく見る、大名行列などで棒に吊るして運んでいる、あの大仰な箱だ。ここに置かれており、酒井家資料を収納保管していたとか。葵の御紋入りなのは、かつて酒井家に嫁入りした松平家の娘の嫁入り道具だったのでは、とも。 三番目の部屋の天井裏。ここも梁は2本の木を継ぎ合わせている。 奥の部屋には武者窓が南と東の2面に設置されている。それぞれどんな景色が見えるか見てみよう。まずは南側から。 南側の武者窓から覗いた風景。菱の門に上がってくる坂道が一望だ。 次は東側の格子窓。門の内側真横が見える。 東側格子窓からの眺望。大小天守群と備前丸、その下の上山里丸の現存櫓群がよく見える。 大小天守を中心に添えて、別角度から。これも菱の門2階公開までは見られなかった貴重な構図。 菱の門二階東武者窓から見た大小天守の勇姿。 菱の門2階から出てすぐ、東土塀越しにみる菱の門の正面部分。 おまけ:イーグレ姫路から超望遠で、菱の門。上から見ると、各曲輪が段々に高低差をもって作られていることがよく分かる。
姫路城 菱の門・2階櫓部 特別公開(2023.3) 訪問記 − 其の一、二。
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訪問時期:2022年3月
撮影機器:FUJIFILM X-T20 + XF10-24mm