熊本城(2022) 訪問記 其の五。
[前回までの訪問記 概要]
清正公像に挨拶をしてから、特別公開エリアの空中回廊を通って城内へ。数寄屋丸二階大広間や二様の石垣、大天守、連続枡形などを見る。闇り通路を抜けて本丸へ。大天守内を軽く散策してから、平左衛門丸へ降りて宇土櫓を見た。その5では加藤神社側からの宇土櫓と高石垣を見に行きます。
訪問時期:2022年6月
熊本城(2022) 訪問記 − 其の一、二、三、四、五。
<訪問記>
平左衛門丸の西側の堀を隔てた外側にある「西出丸」へやってきた。ここから堀に沿って北上し、宇土櫓を見ながら加藤神社を目指そう。 宇土櫓 南西面。全面に作られた三角の破風が特徴的。内部は五階建だが、外観は三重。 宇土櫓をアップで。最上階には大小天守にはなかった外側の回縁が作られている。 平左衛門丸の真西から。木々の隙間から宇土櫓・小天守・大天守が3つ並んで見える。地震前は手前の石垣上に長櫓が建っていたので、小天守は見えなかった(大天守も屋根がちらっとだけ)と思われる。 北西側から見る宇土櫓。高石垣の北面はかなりの草ぼうぼうになっている。石垣も草を刈らなければああなってしまう。 少し角度をつけて大小天守と宇土櫓の3ショット。 同じく大小天守と宇土櫓の3ショット。もう少し進むと手前の生垣が切れているところがあり、高石垣が堀底まで見えるポイントがある。 宇土櫓 説明板。高さ19m、石垣は21mある。今回の震災後の調査で、堀底を掘ったところ、さらに4mほど石垣が埋まっていることが判明した。合計25mもの国内最大級の高石垣となる。 加藤神社脇から見る、宇土櫓とその下の高石垣。堀底は少なくとも4mの石垣が埋まっているとか。 宇土櫓と平左衛門丸高石垣、そして西出丸側の石垣。高石垣は奥が地震で膨らんでしまい、崩壊を防ぐためその手前に被せるように石垣を積む「はばき石垣」を作る予定だとか。 加藤神社 大鳥居。この鳥居の右側あたりから先ほどの高石垣ショットが撮影できる。 先ほどの旧頬当御門あたりまで戻ってきた。石垣に注目。 平左衛門丸の石垣で作業をされている方を発見。 宇土櫓と高石垣、作業員の方。おつかれさまです。 ではここから城外へ出て行こう。現在の券売所近くに残る南大手門(復元)。震災で石垣が崩れ、建物も変形してしまっていることが分かる。 南大手門 説明板。かつてこの先の行幸坂から南大手門を通って頬当御門から入城することができた。 南大手門の少し西側には、大きな枡形を伴う西大手門があった。こちらは震災で崩壊し、西大手門(復元)も解体されてしまい、今はこの通り。 かつての西大手櫓門のパネル。 西大手門の震災前後のパネル展示。枡形を構成していた石垣は大きく崩れ、大手門を支える石垣も崩壊したようだ。門自体は残っていたようだが、今は解体されている。 奉行丸と呼ばれる曲輪の西側も石垣が大きく崩れ通れなくなっていた。奥に見える櫓は最初に見た未申櫓。かつてはここを通って未申櫓の下に行くことができた。 奉行丸西側 説明パネル。復元されていた元太鼓櫓と西側塀は地震で崩落したようだ。 西出丸の西側にある薬研堀。水が溜まっている。奥に見える足場が組まれた櫓は、こちらも一本石垣でかろうじて残った戌亥櫓(いぬいやぐら)。 二ノ丸広場まで戻ってきた。ここから更に薬研堀に沿って北上し戌亥櫓方面を見に行くルートもあるが、今回はここまで。おつかれさまでした。
訪問時期:2022年6月
撮影機器:FUJIFILM X-T20 + XF10-24mm