知念城 [2/2] 南の断崖下に築かれた高石垣は必見

知念城 訪問記 其の二。

[前回までの訪問記 概要]
駐車場から坂道を降りて知念城跡 本丸跡へ。美しく整備された石垣がお目見え。アーチ状の城門を越えて中に入る。石垣をじっくり見た後、南の断崖からの眺望を見に行こう。

訪問時期:2019年3月
知念城 訪問記 − 其の一


<訪問記>

一旦 城壁の外側へ出て石垣全景を見る。きれいに復元されたのは左側だけで、右側の方は元のままの姿のようにも思える。
石垣をよく見てみると、美しく積まれたカーブの石垣の手前に、古い大きめの石が積まれた石垣の断片が重なっている。これが現存の石垣で奥は整備後の石垣ということだろうか?説明も無く、見てもちょっと良く分からなかった、不思議な光景だった。
今は公園化しているためか、石垣の横からスロープ状の車道を通って主郭内部へ入れてしまう。内側から見返した石垣全景。本来は左側の車道は無く、石垣が囲っていたのだろう。
断崖側へ来てみた。こちらにもカーブを描く石垣があるが、こちら側から攻めることは難しいからか、非常に低くなっている。これも整備後の復元石垣だろうか。
断崖に向かって築かれた石垣。このあたりで来ると、下との落差(高低差)がよく分かる。この石垣の手前(左側)は主郭内部でも1段高くされており、資料によるとここは「友利之嶽(とむいのたき)」と呼ばれた御嶽跡で、眼の前の海の先にある久高島への遥拝所であったと言われている。
主郭内側から見るとこちらの石垣は大した高さがないように見えたが、断崖側には数mの高さで断崖に貼り付けるように石垣が築かれていた。また、右奥の小山は「ワカチバナ」と呼ばれ、知念城の出城と考えられているとのこと。
石垣の上から反対側(南西方面)を見る。沖縄本島の南端方面にあたる。
南西端は断崖に沿ってカーブを描くように石垣が築かれている。
断崖側からはかなり景色が良い。超広角レンズでその雰囲気を見てみよう。南東方面。断崖の石垣の草を取れば、下からもっとよく石垣が見えることだろう。ちなみに東側に久高島が見えるはずなのだが、現状の断崖からは見えなかった。もう少し左側かな。
南方面。きれいな海が一望。
南西方面。アンテナが無粋だ。
では主郭の散策はこれぐらいにして、続いて車道へ戻り、少し奥を散策してみよう。案内板があり、ウファカル・知念按司の墓・大川、があることを示している。それぞれ行ってみよう。
車道に沿って西(駐車場と反対側)へ進む。右側に入口が見える。
小さいながら立派な石段が築かれている。御嶽があるようだ。お参りしていこう。
知念城北側の城下町エリアに残る御嶽。城下町エリアは整備されているのは極わずかで残りは殆ど森状態。
では西へどんどん進んでいこう。途中までは舗装されていたが、奥はこの通り草木の間を通り抜けるような道になった。
一番奥まで行くと、車道の手前に凹んだ場所が見える。ここが大川にあたる。
知念大川。右側の説明板によると、この大川の水源地は奥の崖下にあるウファカルと呼ばれる湧泉で、17世紀の古文書「中山世鑑」にアマミキヨ(琉球開闢の伝説の女神)が知念大川後ろの田と玉城の受水走水に稲を撒いたと示されている場所とのこと。故に琉球国王が自ら参拝するほどの聖地だったという。
石段の先に大川があるのだろうか。封鎖されていて見えなかった。辺り一帯は聖地だけあって、かつて立派な石垣で固められていたのだろう。
ではその知念大川の水源地であるウファカルへ行ってみよう。大川から少し城側へ戻ったあたりに、ウファカルおよび知念按司の墓へ通じる小道があった。
小道を奥へ進むと、開けた場所に畑が作られている。ウファカルはこの畑地の奥の崖下にある。畑を迂回して奥へ。
わかりにくいが、この左奥あたりがウファカルと呼ばれる遊水地のようだ。今はこの豊富な水を利用して畑化されているようだ。
ウファカル 説明板。稲作発祥地と伝えられる伝説の地だとか。数十年前までは豊富な水を元に一帯に水田が広がっていたという。背後は崖になっていて、その中腹に知念按司の墓がある。
では知念按司の墓を訪ねてみよう。「この奥」と書いた案内板あり。
この奥、の道はなかなかに険しかった。3月でこれなので、夏場はほぼ草木に覆われて進めないかも知れない。
しばらく草木を掻き分けて進んでいくと、岩盤が露出した場所へ出た。どうやらここが知念按司の墓跡のようだ。
古い看板が倒れている。正面の岩盤下部分が知念按司の墓のようだ。
断崖の前へ。岩盤に貼り付けてある右側の説明板は、先程 腐食して倒れていた説明板と文面は同じだった。
知念按司の墓 説明板(新)。
知念按司の墓。正面の石積みの奥が墓になっているのだろう。
おまけ:知念城から更に東へ。知念岬公園。海にせり出すような丸い平面地、まるで馬出!とニヤリとしてしまう光景だったので少し紹介。斎場御嶽(せいふぁーうたき)の更に東。
知念岬から太平洋を眺める。奥に久高島が薄っすらと見える。

訪問時期:2019年3月
撮影機器:FUJIFILM X-T20 + XF10-24mm

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