能島城 [2/3] シンプルな構造の城内を散策する。海峡が一望。

能島城 訪問記 其の二。

[前回までの訪問記 概要]
能島上陸ツアーに参加してきました。能島の南の対岸に位置する村上水軍博物館前から出港。まずは島を周回しながら、島の構造と外観、そして激しい潮流を船上から体験する。其の二ではいよいよ上陸します。

訪問時期:2018年6月
能島城 訪問記 − 其の一


<訪問記>

noshima-32_6419木組みの桟橋から、いよいよ能島城へ上陸。カラフルな能島村上氏のノボリに迎え入れられる。

noshima-33_6421桟橋のある場所は島の南東面にあたり、削平された地の外周に石積みが築かれている。ガイド氏によると、当時もこの海岸に石積みが築かれており、廃城後に多くが失われて1−2段程度しか残っていなかったものの、近年 地表面まで新たに積み直したとか。1−2段というと、この写真の状態では水面下。つまり見えている石積みは残念ながら全て積み直し版。

noshima-34_6424積み直しとはいえ当時の雰囲気はよく醸し出されていると思う。ここと、島の北側に船溜まりと呼ばれる地が、当時の港だったのだろうか。

noshima-35_6427青空だと海の色もエメラルドブルーになり、島の緑と相まってとても気持ちが良い色合いとなる。

noshima-36_6432船着き場がある曲輪には、史跡碑と説明板が建っている。見逃さないようにしよう。

noshima-37_6433野島城跡の位置 説明板。城の歴史などは説明がなく、あくまで場所だけを説明したもの。ちなみにすぐ南の祠が建つ鯛崎島に能島城の説明石碑があり、上陸ツアーではそちらはコース外だった。残念。

noshima-38_6434野島城跡見取り図。右が南(鯛崎島方面)。中央の最高部が本丸で、その回りを帯曲輪のように取り囲む二之丸、東西に三之丸と矢櫃と呼ばれる曲輪が羽を広げ、南部には鯛崎島(鯛崎出丸)に対向する出丸が築かれている。

noshima-39_6439島の周囲は海蝕テラスと呼ばれる岩盤が水面下にあり、潮が引くとこれらが水面上に現れる。甘崎城の大潮で現れるものと同じだ。ここにもかつて船を係留するための柱穴(岩礁ピット)が見られるかと目を凝らしてみたが、やはり水面上からはよく分からない。

noshima-40_6440甘崎城でも見られたように、縦横に溝のようなものがあるのは分かるが、一列に並んだ特徴的な岩礁ピットは、、、あるような、ないような。北の船溜まりと呼ばれる場所には水面に出ている岩盤部分で岩礁ピットが見られた。

noshima-41_6442船着き場の曲輪全景。倉庫跡とも言われる。

noshima-42_6436ここは城の最下段にあたり、中央部の高台へはこの坂道から上がっていく。坂道の外側に築かれている石垣は後年のものだろう。

noshima-43_6459一段あがって三之丸へ。正面の一段上が二之丸。まずは三之丸の北端へ行ってみよう。

noshima-44_6446三之丸に建つ休憩所。上陸時間は45分、休んでいる暇はない。春に行われる花見上陸の際の休憩所だろう。

noshima-45_6447三之丸からは、北の船溜まりへ降りる事ができる。干潮時には眼下の凹んでいる場所一帯が砂浜になり、境目の岩盤上にはピット跡が見られるという。

noshima-46_6453船溜まり。砂浜っぽい黄色い部分が右の方に見えるが、訪問時は全て水没していたため降りなかった。

noshima-47_6448s三之丸の北端に伸びる岬へ行ってみよう。

noshima-48_6455三之丸北端。断崖絶壁になっており、ここに船を付けられても登ってくるのは不可能だろう。大島(正面左)と伯方島(正面右)の間の海峡も一望で、能島の北方を見張る場所として最高だ。

noshima-49_6457三之丸北端より、本丸・出丸方面を見る。

noshima-50_6462s三之丸北端の岬を船溜まりの上あたりから見返す。

noshima-51_6444では一段あがって、二之丸へ行ってみよう。

noshima-52_6464三之丸と二之丸の間には2mほどの高低差があり、切岸上に急に削られているため、この脇の細い通路からしか三之丸へは上がれない構造になっている。

noshima-53_6465二之丸へ。季節は6月、葉も生い茂り眺望は良くないが日陰で涼しい。正面をもう一段あがると本丸となる。

noshima-54_6474二之丸は本丸を取り囲むようにぐるっと築かれている。とはいえ細い帯郭状ということもなく、東西と南側は結構広い空間が取られている。

noshima-55_6499二之丸の東側には、まるで堀切のように大きく凹んだ谷の先に「矢櫃(やびつ)」と呼ばれる小さな出城的な場所があった。ガイド氏によるとここから矢を撃つ練習をしたという。訪問時は時間の都合もあり訪問しなかった。奥の鵜島との間の海峡はかなり狭いため、あの矢櫃に見張り台などを設けていたのだろう。

noshima-56_6469二之丸の端っこから、先程訪れた三之丸北端の岬を見る。すぐ目の前だ。

noshima-56a_6473二之丸の東側へ回り込む道は細そうだったので、一旦 本丸へあがってみよう。本丸を経由して二之丸の東側へ降りる事ができる。

noshima-57_6476最高位の本丸の北西側から、再度三之丸の岬を見る。

noshima-58_6478本丸北東端から、眼下の二之丸と、鵜島・伯方島 方面を見る。

noshima-60_6481本丸は他の曲輪と比べてもかなり狭い。また木々が生い茂っていて眺望が効きにくい。城全体においても中世山城にあるような土塁や堀切は無く、切岸を中心とした高低差による分断ぐらいだ。細い海峡と激しい潮流が島全体を守っており、城内で戦うという概念そのものが無かったためだろう。

noshima-61_6485本丸南端から木々の隙間をぬって島の南側を見る。奥に見えるのは出丸と鯛崎島。

noshima-59_6480本丸には特に石碑や説明板などもなかった。二之丸の東側へ降りてみよう。

noshima-62_6492二之丸へ降りてきた。南側へ行く前にもう一度 船溜まりを上から見下ろせるスポットへ行ってみよう。本丸の土塁に沿ってぐるっと北側へ回り込む。

noshima-63_6493ひらけてきた。奥には三之丸の岬が見える。

noshima-64_6494二之丸は本丸の周囲をぐるっと囲むように築かれているが、北側と南西側が細くなっており、通り抜けて向こう側へ行けるかどうかは草ぼうぼうなこともあり、わからなかった。先に述べたように、今回は二之丸の東西を本丸を経由して移動している。これは二之丸の東側から見た三之丸方面。

noshima-65_6495二之丸東側から見た、船溜まりと三之丸の北端。海峡まで丸見えだ。

noshima-66_6497振り返るとL字型に折れ曲がったピーナッツみたいな形の本丸がよく分かる。二之丸の向こう側(西側)へ渡る通路は非常に細いことも分かる。

>> 能島城 [3/3] へ続く。<<

訪問時期:2018年6月
撮影機器:FUJIFILM X-T10 + XF10-24mm
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