松真浦城 [2/3] 石垣の積み足し跡が残る北曲輪へ。

松真浦城 訪問記 其の二。

[前回までの訪問記 概要]
弓道場の脇から登城。主郭部の外周石垣がいきなり現れる。斜面に築かれているため足の長い隅石垣が随所に見られる。北側の湾岸に向けて見せるように築かれた大虎口へ向かう。

訪問時期:2017年11月
松真浦城 訪問記 − 其の一
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<訪問記>

wajo_sonjinpo-26_7367北曲輪には湾岸側に向かって開ける巨大な内枡形虎口がある。これはその向かって右側を構成する石垣。

wajo_sonjinpo-27_7370虎口の中央部には石段が築かれていた。湾から見ると、長い石段の先に大きな虎口が開いている様がよく見えたことだろう。

wajo_sonjinpo-28_7373こちらは向かって左側の石垣。上は大きな曲輪になっており、その側面を固める石垣でもある。2枚前の写真の石垣も、かつてはこれぐらいの高さがあったのだろうか。そしてここの石垣も西曲輪と同じく緩い角度で築かれている。

wajo_sonjinpo-29_7382虎口左側の石垣と、その手前に広がる石段遺構。石垣の手前には低い石垣が築かれており、二段構成になっていたようだ。

wajo_sonjinpo-30_7385木が多く生えてしまっており分かりづらいが、海側から見た虎口全景。左側の石垣に比べ右側は崩壊が激しいのが残念。

wajo_sonjinpo-31_7424もう少し離れて。石材もゴロゴロしていて、当時はまるで安土城の大手口のような、堂々たる姿をしていたのかもしれない。

wajo_sonjinpo-32_7392少し散策すると、複雑な迷路のような石積み跡が随所に見られた。相当の構造物がかつてここにあったようだ。

wajo_sonjinpo-33_7393虎口左側にある「北曲輪」の外周の石垣はよく残っているので近くでしっかり見てみよう。二段構成の石垣の下の段から。上から見るとあまり残っていないように見えたが、しゃがんでみると立派な石垣が残っていた。

wajo_sonjinpo-34_7395犬走りのような低い石垣。曲輪の石垣との間は2mほどありそうだ。

wajo_sonjinpo-35_7396北曲輪の大石垣。端から端まで写しきれないほど長く残っている。

wajo_sonjinpo-36_7402そしてこの北曲輪石垣には、東の端に見どころがある。石垣に注目。積み足された跡が分かるだろうか。

wajo_sonjinpo-37_7398こちら。斜めに走っている石垣の線。先に右側の石垣が積まれていたが、後に何らかの事情により、左側が積み足され、上の曲輪は広くなり、また左側にあったと思われる道は無くなってしまった。これにより、湾岸側から入った人は、先の大虎口を通ってしか城内部へ入れなくなったと思われる。

wajo_sonjinpo-38_7401もう少し湾岸側へ行ってみよう。もう一つ、しっかりと残った石垣があった。

wajo_sonjinpo-39_7404曲輪を分断する程度の低い石垣もあった。幾つかの細かい曲輪に分かれていた。

wajo_sonjinpo-40_7412そして湾岸沿いの曲輪の先端部へ。自然に湾岸へとつながっているわけではなく、湾岸までは少し高低差がある。当時ははしごを掛けていたか、あるいは(崩落気味でよく分からなかったが)東側などから降り口があったのかもしれない。木を切っていれば、湾岸も丸見え、逆に向こうからも曲輪が丸見え、だっただろう。

wajo_sonjinpo-41_7408少し角度をつけて、湾岸がよく見える木々の隙間を発見。湾岸を隔てて半島側もよく見える。

wajo_sonjinpo-42_7411下を見下ろすと石材がゴロゴロしている。「倭城を歩く」によれば、海岸線の岩場は石垣石材の石取り場跡とされ、実際に矢穴のある石もゴロゴロしているとか。見てみたかったが、降り口が分からず断念。

wajo_sonjinpo-43_7415そして湾岸側の曲輪の見どころは足元にもある。瓦片は容易に見つけることができた。軒丸瓦片も。左側の瓦片は布目跡がある。裏側に布目跡があるのは、当時 朝鮮で作られた瓦の特徴だとか。倭城の瓦は日本から持ってきたものでも日本人が現地で生産したものでもなく、当時 現地の朝鮮人が朝鮮の技術で生産したものを現地調達していたものと言われている。

wajo_sonjinpo-44_7429では湾岸沿いの曲輪から、主郭方面へ向かおう。途中 山のピークあたりに巨石群がある。城を築いた当時も何かの目的のためこの巨石群は残されていたのだろう。

wajo_sonjinpo-45_7432かなりの巨石群。ここからもある程度の石垣石材が取られたかもしれないが、それっぽい跡は見つけられなかった。

wajo_sonjinpo-46_7435再び山頂部の主郭跡へ。複雑に折り曲げられた石垣。

wajo_sonjinpo-47_7441主郭の虎口跡。

wajo_sonjinpo-48_7443主郭部は少し高く盛り上げられ削平されて、その周りを数段の低い石垣が囲んでいる。他の間詰石を多く利用した石垣とは少し印象が異なる。

wajo_sonjinpo-49_7448崩壊しかけの隅石垣。

wajo_sonjinpo-50_7449上の石垣を別角度から。斜面の落ち込み部に隅部を配置して足の長い隅石垣を築くスタイル箱の城で多く使われていた。

其の三ではもう少し複雑な主郭石垣を見てから、一旦弓道場へ戻り、反対側の小山に残る「東の曲輪群」へ向かいます。

>> 松真浦城 [3/3] へ続く。<<

訪問時期:2017年11月
撮影機器:FUJIFILM X-T10 + XF10-24mm
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