府内城 [1/3] 都会の中に残るお堀と石垣に囲まれた平城。

title_funai_840x270府内城は関ヶ原後に大分府内 三万五千石を領した竹中重利(竹中半兵衛の甥/義弟)が築いた平城。前任の秀吉家臣 福原直高が築いた「荷揚城」を大改修して築かれた。元は府内は豊後の戦国大名 大友宗麟の拠点だった。二重の広い水堀に囲まれた、推定四重の天守と多数の櫓を持つ平城だったが、火災や戦災で多くの建造物が失われ、人質櫓・宗門櫓のみが現存する。3つの二重櫓と大手門が昭和に復元された。明治期に県庁建築のため内堀は埋め立てられ、現在は本丸・西の丸・東の丸が一体化している。外濠とその内側に築かれた石垣はほぼ現存。

<基本データ>
●名称:府内城 (Wikipedia)
●所在:大分県大分市 (地図)
●城主:竹中重利
●築城:慶長六年 (1601)
●遺構:人質櫓、宗門櫓、石垣、天守台、曲輪、堀

訪問時期:2017年1月
府内城 訪問記 − 其の一旧訪問記(2013)


<訪問記>

funaijo_01_2150大分駅から徒歩15分。県庁や企業が立ち並ぶ街の中に、突如現れる石垣と櫓群。現存するのは中堀以内のエリア。まずは南側の大手門(再建)より城内へ入ろう。

funaijo_02_2152大手門の前は土橋。右側の櫓は再建された着到櫓。

funaijo_04_2154では土橋を渡って城内へ。道の先、左に曲がったところに見える櫓門が大手門となる。

funaijo_05_2158土橋の上から見る、着到櫓。なお大手門向かって右側の内濠は道路建設のため埋め立てられ、かなり細くなっている。

funaijo_06_2159向かって左側の内濠と石垣。こちらは古絵図と見比べる限り、オリジナルの幅のようだ。反対側の右側の内濠もかつてはこれぐらいの幅があった。

funaijo_07_2160では大手門へ。昭和20年の米軍無差別爆撃で焼失、昭和40年に他の櫓とともに再建された。

funaijo_08_2161再建大手門。右側に比べて、左側の石垣の大きさはさすがの大手門の貫禄。

funaijo_09_2165大手門前から、大手門正面の石垣を見る。ゴツゴツした石をそのまま積み上げた野面積み。上部はかなり小さい。さらに石垣の周辺には細い通路「犬走り」が築かれているが、これらが石を組み合わせて作られているところも注目ポイント。彦根城岸和田城などで見られる通常の「犬走り」は、堀に面した部分は石積だが基本は土ベースのものだ。

funaijo_10_2162では大手門へ。正面より。

funaijo_11_2163府内城あんない。府内城の石垣の築造には、あの加藤清正が援助しているという。かつては内堀、中堀、外堀の3つの大きな水堀を持ち、北側は海に面していたが、今は中堀・外堀ともに一部を除いて失われたという。内堀も外周部のみが残っており、本丸と西の丸等を隔てる内側の堀は埋め立てられている。

funaijo_12_2169大手門を内側から。左側の石垣も立派な打込ハギとなっている。右側はやはり野面積みだ。ちなみに百名城スタンプがこの大手門の中の柱の脇に置いてあるので集めている方は忘れずに。

funaijo_13_2171大手門を斜めから。脇の附櫓部も復元されている。

funaijo_14_2170大手門から入った府内城主要部 内部の様子。かつては巨大な文化会館が建っていたが、2013年に撤去された。今は半分が駐車場、残り半分が広場となっている。

funaijo_15_2174西南方向。奥の隅に見える二重櫓(西丸二重櫓)は戦後の再建。左側の青いビルの手前に見える平櫓は現存の宗門櫓。城内にはもう一つ、本丸北西端の人質櫓と、この宗門櫓の二つの建造物が現存している。

funaijo_16_2173タイルで造られた古い説明板。かつて、本丸と西丸、東丸とを隔てていた最も内側の堀は明治に埋め立てられ、現在はすべて繋がった巨大な一つの広場となっている。またその外側の内堀も一部が埋め立てられたり橋が作られたりと、この図のとおりに残っているわけではないようだ。

funaijo_17_2175大手門入って正面つきあたりに、本丸跡の巨大な櫓台や石垣が残っている。目の前の巨大な石垣は、本丸と西丸とを繋ぐ場所にあった「北二重櫓」の櫓台。石段から登ることが出来るので、あがってみよう。

funaijo_18_2177無骨な野面積みに、隅部がびしっと揃えられ、長辺と短辺が交互に積まれる算木積みとなっている。

funaijo_19_2179迫力ある角石。左側の雁木(石段)の上にはかつて多聞櫓か土塀が建っていたのだろう。

funaijo_20_2180北二重櫓の奥はかつての船着き場だろうか。下に降りられるように石段が組まれている。こちらは後ほど降りてみよう。

funaijo_21_2181北二重櫓の石垣の一部は崩されてしまったのだろうか、何だかおかしな状態になっている。右側の石段から上がろう。北二重櫓はぎりぎり西丸に建っていたが、この石段のあたりは既に本丸内。この石段は当時のものかは分からないが、櫓には本丸側からしか入れなかったのは間違いないだろう。

funaijo_22_2182石段を上がって石垣の上へ。柵で囲まれて入れないように見えるが、石垣ギリギリのところを移動するようになっている。まずは左の北二重櫓へ。

funaijo_23_2183北二重櫓の上。芝生が敷かれて展望台状態になっている。落下防止のために金網が付けられているのは致し方なし、か。

funaijo_25_2187北二重櫓の上から、北東方面を見る。折れ曲げられた内堀。奥に見える二重櫓は現存 人質櫓。

funaijo_26_2188北二重櫓の上から、北西方面を見る。大きな木の隙間から見える、内堀に掛けられている廊下橋は、残念ながら復元。中は通れるようになっているので、後ほど通ってみよう。廊下橋の向こう側はかつての山里曲輪で、今も神社が祀られている。当時は山里曲輪も内堀に囲まれた島状態だったが、現在は北側が埋め立てられ繋がってしまっている。

funaijo_24_2184では石垣の上を通って奥の天守台の上へ移動しよう。当時もここにあった多聞櫓の内部を通って天守へ上がったのだろうか。

funaijo_27_2189天守台へ。かつても多聞櫓から天守へハシゴが架けられていたのだろうか、当時の石段などの登り口が見当たらなかった。

funaijo_28_2190天守台の上へ。かつてこの上に四重の天守がそびえていた。1743年の大火で焼失。その後 再建はされなかったという。

funaijo_29_2191天守台の上から、本丸・西丸方面を見下ろす。木の奥、少し黒くなった部分が当時の堀跡か。

funaijo_30_2192天守台の上から、本丸・東丸方面を見下ろす。コンクリートで完全に固められていて、かつての堀跡などの様子はまったく想像できない。かつての堀跡を平面再現するか、いっそのこと復元してしまっても良いのではないだろうか。

funaijo_31_2193そして天守台の上から、北側を見下ろす。庭園跡の奥に、現存 人質櫓が見える。庭を通って櫓の真下まで行けそうなので、後ほど行ってみよう。

funaijo_32_2195天守台の上から西側、堀越の廊下橋を見る。先程居た北二重櫓も左眼下に見える。

funaijo_33_2196天守台の脇にある石段を伝って下へ。右側に隣接する天守台の隅石がおかしなことになっており、この石段を作るために観光用に崩してしまった、のだろうか。

funaijo_34_2197天守台の石垣。やはりこちらも野面積み。天守は慶長期 (1602年) に建てられていた。門などと異なりそうそう建て替えられるものでもないので、江戸中期に焼失するまで初期の野面の石垣が使われていたのだろう。

funaijo_35_2198天守台石垣 全景。周囲の木々も美しく整えられている。

funaijo_36_2199ではグルっと北側へ回って庭園へ入ってみよう。

funaijo_37_2200庭園側から見る、天守台石垣。櫓台は隅から見るのが美しい。

funaijo_38_2201本丸北端に位置する二重櫓。二つ現存するうちの一つ、人質櫓だ。

funaijo_39_2202人質櫓。扉は固く閉ざされている。

funaijo_40_2204人質櫓とそれに繋がる土塀。府内城は内堀に面した石垣上に土塀がぐるっと囲んでいるが、どこまでが現存でどこまでが復元かは不明。二つの櫓を除いて、他は明治に壊されたり、昭和の米軍無差別爆撃で焼失しているので、恐らく土塀もほぼ破壊されていたものを再建したのだろう。

>> 府内城 [2/3] へ続く。<<

訪問時期:2017年1月
撮影機器:FUJIFILM X-T10 + XF14mm
– – – – – – – –
ブログ人気投票参加中. いつも投票アリガトウ(^-^)

投票するのも、順位を見るのも、上↑のアイコンを押してね!
ページの一番上に戻る

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中