美濃金山城 [2/3] 石垣好き必見の大手桝形と本丸小天守下の穴蔵跡。

美濃金山城 訪問記 其の二。

[前回までの訪問記 概要]
出丸跡の駐車場から登城開始。出丸の40m以上ある長大な石垣を見た後、坂を登って三ノ丸、二ノ丸を散策。其の二では大手桝形から腰曲輪を越えて本丸へ。

訪問時期:2016年11月
美濃金山城 訪問記 − 其の一


<訪問記>

minokaneyama-33_9162大手桝形へ。立派な石段と桝形を構成する石垣が残る。

minokaneyama-34_9163大手桝形の内部へ。石垣がかなり低いような気がするが、これは枯れ草で埋まっているからか、破城で上部が破壊されたかだろうか。あるいは当時は石垣の上部に土塀が巡らされており、石垣としてはこの高さで良かったのか。正面に石段の最上部が見えるので、枯れ草が大量に積もり埋まっているとうことは無さそうだ。説明板を読んでみよう。

minokaneyama-35_9165大手桝形 説明板。気になった石垣の低さの説明は無かった。ここに設置されていた一の門と二の門は金山城廃城後に犬山城増築のために運び出され(内田御門として再利用)、今は犬山市の瑞泉寺に移築現存するという。

minokaneyama-36_9168大手桝形の全景を収めるべく、入口付近から魚眼レンズで撮影。正面の高土塁(切岸)の上は本丸だ。

minokaneyama-37_9172大手桝形を脇から。入口が石段になっていて、坂道を上がってきたところに桝形があったことがよく分かる構図。近世城郭では堀を渡ったところに桝形が築かれていることも多いが、山城では急斜面を上がった先に桝形が築かれることも多かったようだ(例:三雲城)。石段最上段の先にある石が大手門の礎石だろう。

minokaneyama-38_9175背後から見る大手桝形。桝形の周囲は一段高くなっており、桝形の周囲に石垣が積まれている、というよりは、桝形の部分が凹んでいる(その内側が石垣で固められている)という表現が合っていそうだ。石垣の上は分厚い土塀が囲んでいたのだろう。

minokaneyama-39_9176大手桝形の背後より。

minokaneyama-39a_9248大手桝形の、二ノ丸側の出入り口にあたる、二の門前 石段。二の門は、石段を上がった先にあった。

minokaneyama-40_9178二ノ丸門あたりから大手桝形を見下ろす。

minokaneyama-41_9179では大手桝形を越えて腰曲輪へ向かおう。

minokaneyama-42_9180正面は、本丸の南側直下にあたる、南腰曲輪。周囲を高土塁と石垣で固めた上、中央には一層の武具櫓が建っていたと言われる。

minokaneyama-43_9181南腰曲輪からの眺望。少し木が伐採してあり、山麓が見えた。

minokaneyama-44_9182この時たまたまカメラのダイアルに手があたって回転し、コントラストがかなり高く加工された写真が偶然撮れた。たまにはこういうのもいいか。

minokaneyama-45_9183南腰曲輪から北側を見る。森の奥にそびえる高土塁の上が本丸。さてこのまま本丸に上がる前に、ここ南腰曲輪の外周部に築かれているという石垣を見に、少し斜面を降りてみた。

minokaneyama-46_9192枯れ草と、伐採した枝葉にかなり埋もれては居るが、かろうじて外周をぐるっと巻いているであろう石垣の上部が見えた。枯れ草をどけながら、少し奥へ行ってみる。

minokaneyama-47_9195文字通り 南曲輪の外周をぐるり固めている石垣。

minokaneyama-48_9197更に奥に行くと3〜4段ぐらいの石垣は確認出来た。積年の枯葉もかなりの量になっているので、これらをどけると結構な高さの石垣が出てくるのかもしれない。

minokaneyama-49_9184さて外周部から戻って再び南曲輪へ。本丸へ向かおう。南曲輪から本丸へは、本丸の東側に沿って奥に進み坂道から上がる構造になっている。正面の石垣は本丸南東端にあたり、盛り上がっていることから想像できるように櫓台跡であるという。

minokaneyama-50_9186かつての大手道だろうか、左右に低い石積が見られる城内路らしい場所を発見。桝形の二の門から続いている。

minokaneyama-51_9187本丸南東端の櫓台石垣前へ。土塁の高さからして、かつては上まで石垣が積み上げられていただろうが、破城のせいか下部数段を除いて破壊されてしまっている。

minokaneyama-52_9188天守台西南隅石 説明板。算木積みになっているという。

minokaneyama-53_9189南東端石垣。かなり豪快に割った石を積み上げた初期の野面積みスタイルではあるが、確かに長短辺を交互に積んだ算木積みだ。

minokaneyama-54_9190では本丸へ向かおう。石垣に沿って北へ。かつて上に積んであったものが落ちたのだろうか、石垣の前に石材が散乱している。

minokaneyama-55_9191本丸へ続く階段を上がる。右側のロープで囲まれた奥にも石垣が見える。こちらからは入れないように見えるが、実は向こう側からは普通に入れる。本丸外周の石垣は帰りに見るとして、まずは本丸へ上がろう。

minokaneyama-56_9201金山城 本丸へ到着。書籍やネットでは本丸に神社が建っている写真がよく見られるが、私の訪問時 (2016.12) はこのとおり、建物は無くなっていた。

minokaneyama-57_9202史跡 金山城趾 碑。かつては石垣を構成していた巨石だろうか、立派な石の上に建てられている。

minokaneyama-58_9211この城跡碑は昭和45年に建てられたものだが、森三左衛門可成公四百年記念、となっていた。昭和45年は 1970年、その400年前といえば 1570年。姉川合戦で織田家が大勝した後、居城だった近江宇佐山城に押し寄せた浅井朝倉連合軍を前に奮戦し、討死した年だ。

minokaneyama-59_9208本丸に建てられている美濃金山城 説明板。達筆だし、読み応えもある。城主 森氏一族の相次ぐ討死の歴史を経て、最後は六男 忠政は家康に仕え信州海津城主として加増転封、金山城は犬山城主 石川氏の所領となり、本城である犬山城の増築のため金山城は廃され天守諸櫓等一切を取り壊して木曽川を下って運ばれたという。その後、森忠政は美作津山城主へ更に出世し、総石垣造りの巨大近代城郭を築き上げた。

minokaneyama-60_9204本丸跡に残る、建物の礎石跡。見事に等間隔に並んでいる。まさにここに、当時 本丸御殿が建っていたのだ。

minokaneyama-61_9207本丸奥に残っていた基壇。かつて本丸に建っていた鳥竜神社の拝殿(手前)と本殿(奥)跡で、金山城跡の遺構調査と保存のため可児市と地元が協議の結果、2016年に本殿は移転となり、拝殿は撤去されたという。これから調査が進めばこの基壇も撤去されることだろう。この場所はかつて二層の天守が建っていた場所でもあるので、発掘調査によりその姿がより判明するかもしれないと期待。

minokaneyama-62_9210本丸の外周にも石垣跡が残る。南側、東側、北側は人が通るエリアなので比較的見やすいが、西側は切岸となっており、どうなっているのか見に行ってみた。かつてこちらにも道があったのだろう、石垣の切れ目から斜面へ降りる。

minokaneyama-63_9209斜面に沿って低く積まれた石垣を発見。

minokaneyama-64_9212斜面を並行移動すると、あちこちにそこそこの規模の石垣が残っていた。

minokaneyama-65_9213南西端あたりまで来ると、5〜6段程度の石垣が美しく残っている。西側も必見だ。

minokaneyama-66_9206再び本丸へ戻る。図面によると先程あがってきた道の正面は土塁と壁で道が作られていた、とあった。よく見ると、薄っすらとだが、土塁跡のような場所も見える。奥の高まり(櫓台跡)への石段も見える。

minokaneyama-67_9217そして本丸北東端へ。巨大な桝形のような場所があるが、これは枡形虎口ではなく、小天守の下に築かれていた穴蔵跡、だとのこと。この上を塞ぐように小天守が築かれ、この地下の穴蔵を通って本丸北側へ出られる構造だったという。小天守と、この左側に建っていた天守とは連結していた。

minokaneyama-68_9215小天守跡の穴蔵。一見では枡形虎口のようにも見えてしまう。

minokaneyama-69_9219穴蔵の内部は、左右の端にそれぞれ石段が設けられ、出口が二箇所あったという。なぜこのような構造になっているかは不明だとか。確かに中央の石列の左右が低くなっている。

minokaneyama-70_9220穴蔵外側から、穴蔵内部を見る。確かに左右に入口らしき石段跡が残る。

minokaneyama-71_9221穴蔵外側から石段跡、そして本丸方面を見る。

minokaneyama-72_9241本丸外周・東側の石垣越しに見る穴蔵跡。ここは美濃金山城の最も特徴的な場所だろう。

>> 美濃金山城 [3/3] へ続く。<<

訪問時期:2016年11月
撮影機器:FUJIFILM X-T10 + XF14mm
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