細工所城 (荒木城) [2/2] 山積みの倒木を乗り越え土橋と堀切を見に行く。

細工所城 訪問記 其の二。

[前回までの訪問記 概要]
説明板や案内板などの整備が進む細工所城。地元では「荒木城」の名称で整備をしているようだが所々古い案内板(細工所城)も残り混乱気味。途中ロープを使っての急斜面直登もありながら、約30分弱の登山を経て山頂の主郭へ。

訪問時期:2016.5
細工所城 訪問記 − 其の一


<訪問記>

saikusho-jo-0243荒木城跡 本丸。中世山城では「本丸」よりも「主郭」の方が似合う。

saikusho-jo-0187b-maph縄張図再掲 (戎光祥出版「図解 近畿の城郭III」p.423より加筆引用)。現在は中央 I郭に居る。まずは図の右上、南曲輪群を訪問し、続いて主郭を越えて図の左下、西曲輪群へ向かうルートで散策する。

saikusho-jo-0244I郭からII郭を見下ろす。縄張図にはI郭とII郭の間に「虎口a」があると書かれているが、現場で見て明確に識別できる状態ではなかった。

saikusho-jo-0247II郭先端からは、南の山々の眺望が楽しめる。高い木が生い茂る細工所城において、数少ない眺望が楽しめる場所だ。

saikusho-jo-0252再びII郭からI郭方面を見る。I郭側は盛り上げられて一段高くなっている。

saikusho-jo-0253II郭とI郭の間に描かれていた「虎口a」を、II郭側から。折れ曲がるような感じで動線があるのは分かるが、これを楽しむにはかなりの経験を要する現状だ。発掘調査でもすれば何か出てくる、かもしれない。

saikusho-jo-0255ではII郭からIII郭を通って、南曲輪群へ。尾根上に曲輪が連続して作られ、その脇に通路が作られている。

saikusho-jo-0258先ほどのII郭の一段下、III郭。斜面を削って切岸と曲輪にしました感がすごい。

saikusho-jo-0263III郭からその先へは、この斜面を降りなければならない。ここも切った木をそのまま斜面に落としていて、非常に降りづらい。仕事とは、何をするか(作業)では無く、何のためにするか(目的)を念頭に置いて行いたいものだ、と再認識できる良い事例。

saikusho-jo-0264斜面を降りると、尾根道を分断する堀切と、削り残された土橋が良好に見られる場所がある。南曲輪の見どころポイント。

saikusho-jo-0268南曲輪 土橋。

saikusho-jo-0273この先はあまり高低差はなく、尾根上に造られた曲輪がいくつか連なる。尾根の先端はやや尖っていて、こんな感じで狭く細い道が続く。

saikusho-jo-0277曲輪XI。未整備。

saikusho-jo-0280曲輪だけでなく、道も未整備なので、このとおり腐って倒れた木が覆いかぶさっている状態。

saikusho-jo-0284南曲輪群の先端部、土塁(右側の盛り上がり)と竪堀(左側の凹み)、そしてそれらの間を縫うようにぐにゃりと曲げられた道。縄張図を見た時は期待していたのだが、現状はこの通り。

saikusho-jo-0291再度 主郭へ戻ってきた。主郭をグルっと回って、次は西曲輪群へ向かおう。

saikusho-jo-0294主郭北側にも幾つか曲輪があるようだが、主郭から見下ろしてみると、ここも切り倒した木々の捨て場所にされていて、曲輪の形すら分からず。

saikusho-jo-0296主郭から西曲輪方面を見たところ。主郭下のIV郭、V書くはこのとおり切り倒した木の置き場で足の置き場もない感じ。

saikusho-jo-0296a-0323奥のV郭へ。下からわずかに見えた、主郭付近の高木の切れ目はここだ。こう処理されていると、下から見上げた時に主郭の場所が分かってとても良いアイデアだと思う。当然山城があった当時はこのような高木は全て切られ、城下の様子が一望だっただろう。

saikusho-jo-0297ではV郭の脇を通って奥へ、西曲輪群を見に行ってみよう。

saikusho-jo-0300道はあるようで無い。しかも斜面。木に掴まりながら慎重に降りていこう。

saikusho-jo-0301尾根を分断する大堀切と、その中央には土橋…があるのだが、ここも絶妙な位置に倒木があって、よく分からない。これは切り倒したわけではなく、腐ったり風雨で倒されたもののようだ。

saikusho-jo-0303少し角度を変えてみる。尾根が分断されて堀切が作られているのは、なんとか、分かる。現場で肉眼で見るとよく分かる。人間の目は本当に良く出来ていることがよく分かる場所。

saikusho-jo-0305振り返る。斜面の上はV郭。真っ直ぐこの斜面を降りてきたが、よく見ると左側に回り込むように通れそうな道があることが分かる。

saikusho-jo-0309奥へ。まさに一騎駆けと言えそうな、細く切り立った尾根道。押すなよ押すなよ!

saikusho-jo-0311一騎駆けを越えると細長い曲輪が続く。曲輪の外部を見ると切岸に加工されているのが分かる。まさに山の頂部に人工的な台形の土の台座が載っている感じ。

saikusho-jo-0313一番奥のXIII郭へ。入口付近には逆L字に折れ曲げられた土塁(土の壁)が築かれていたことが分かる。

saikusho-jo-0317XIII郭は一番端の曲輪のようで、周囲にはこのような竪堀が複数残されていた。西の防衛拠点。

明智光秀も認めた丹波の猛将 荒木鬼が守った細工所城。案内板や説明板を建てるなど整備が進んでいるが、肝心の現地が倒木の山なのが残念なところ。歴史的にも遺構的にも素晴らしい場所の1つであることは間違いないので、それを活かす事ができる整備がされることを今後に期待したい。

訪問時期:2016年5月
撮影機器:FUJIFILM X-M1 + XF14mm
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