今帰仁城 [3/3] 志慶真門郭の断崖上に築かれた高石垣は必見!

今帰仁城 訪問記 其ノ三(全三回)。

[概要]
沖縄本島北部に残る石造りのグスク跡、今帰仁城 (なきじんぐすく)。外郭から平郎門、旧道を通って大庭、御内原へ。御嶽が並ぶ。また御内原からは立入禁止だった大隅の様子が見下ろせる。そして城内最高地の主郭へ。かつてここに建っていた屋敷の礎石が発掘展示されている。Part3では主郭の南側下部に残る志慶真門郭へ降りる。

Links: 今帰仁城 訪問記


<訪問記>

主郭から更に南側に残る志慶真門郭へ。

nakijin-8310志慶真門郭は主郭からかなり低い位置に築かれている。断崖の下という印象。かつては石段が組まれていたのだろうか、現在は脇に設置された木の階段を通って下に降りる。この高低差。

nakijin-8311振り返って、主郭周囲の石垣を見返す。階段の途中から。断崖の上に築かれており、難工事だったことが伺える。

nakijin-8312右側の斜面の石垣は上部が一部崩れている。

nakijin-8313階段の途中から後ろを振り返る。急斜面のてっぺんに、主郭の石垣が見える。まるで塔!

nakijin-8315徐々に見えてくる志慶真門郭の全貌。かなり広い。発掘調査で出土した建物跡と思われる場所に杭が打って示されている。

nakijin-8316階段を下まで降りてきた。すぐ横には郭を守る巨大な石垣の城壁。ガイド氏によるとこのあたりの石垣はほぼ積み直しという。どこまでが遺構で、どこからが積み直しか、が分かる仕組みになっているとのことで、それは後ほど紹介。

nakijin-8321下まで降りてきた。急斜面というか崖の上に主郭の高石垣が建てられている印象。すごい眺めだ。広すぎて普通のカメラでは景色を収めきれず。後ほど魚眼を発動。

nakijin-8322a-8319郭の一番下に設置されている「志慶真門郭」説明板。しげまじょうかく と読むようだ。昭和末期に発掘調査が行われ、大庭への石敷通路が見つかったという。先ほど降りてきた道を主郭に入らずそのまま奥に行く感じだろうか。茅葺きの掘立柱な建物があったという。またその名のとおり郭の南端にはかつて「志慶真門」という城門があったが、今は失われている。

nakijin-8330志慶真門郭 全景。魚眼レンズ使用。

nakijin-8335志慶真門郭の周囲をとりまく石垣を見てみる。地山を削って作った石をそのまま積み上げる、石垣というよりは石積みな城壁。本土の石垣(内部は土塁)と異なり、内部も全て石積みとなっている。

nakijin-8335a-8333石垣に近づいて石の隙間をよく見てみると、細い針金が通してあるのが分かる。この針金の下部が実際の遺構、針金の上部が整備時の積み直しとのこと。

nakijin-8336再び階段を上がって主郭へ戻る。まるで櫓台か塔のように丸く高く積み上げられた、主郭石垣 南端部。よく見ると下にもう1重低い石垣が巻かれているのが分かる。和式城郭風に言うと「犬走り」あるいは「腰巻石垣」か。

nakijin-8337s外周城壁を見る。よく見ると中央付近に斜めの稜線が見える(ような気がする)が、かつてここまでだった石垣を追加した、、、というのは勘ぐり過ぎか。

nakijin-8338志慶真門郭 全景 ふたたび。

nakijin-8340a-83492月訪問だが沖縄なので既に桜が満開。本土の桜に比べて、色が濃い。

nakijin-8350a-8370sでは再度 平郎門から外郭へ出て、先ほど余り見なかった「大隅外周石垣」をちゃんと見てみよう。ここの石垣は城内で最も高く、また最もカーブしまくって「百曲がりの石垣」とも言われる所以となっているとか。

nakijin-8356「大隅の城壁」説明板。カーブを描くというよりは、和式城郭で言うところの「横矢掛け」と同じ発想で突出部を作り、石垣にせまる敵を攻撃するための構造という。和式城郭だとカクカクと折れ曲がらせるところを、琉球では美しくカーブを描いている。本土とはまったく異なる石垣技術だ。ただし和式城郭にも一部 カーブを描いた石垣も見られる(例:徳島城)。

nakijin-8357大隅城壁、突出部とそのカーブ。美しい!

nakijin-8358a-8362もっと引いて全景を見る。石垣の手前には狭い犬走り的空間があり、その手前は数mの段差がある。

nakijin-8358b-8365突出部あたりから奥を見る構図。

nakijin-8358c-8366広すぎて全景が写しづらいのが難点だが、グニャグニャと波々具合がすごい迫力だ。是非現地で。

nakijin-8359a-8361外郭を歩いているとこんな看板が。城壁石材の石灰岩中に見られるアンモナイト化石!今帰仁城の石垣は2億3000年前の古い石灰岩で出来ており、4億年前に住んでいたアンモナイトの化石が含まれた石も使われているとか。

nakijin-8360sアンモナイトの化石。分かりづらいからか、白い矢印が設置されているが、これがアンモナイトの化石を指しているということが分かるのに少し時間がかかった。

nakijin-8378他の琉球グスクで用いられた石材の違いについて説明した展示もあった。左から、今帰仁城、中城、勝連城、首里城の石垣石。

nakijin-8379「今帰仁城跡の城壁の石材」説明板。北部にある今帰仁城は、他の南部に位置するグスク群とは異なる石材が用いられていることから、石垣の印象も異なる。

nakijin-8380「勝連城跡、中城城跡、首里城跡の城壁の石材」説明板。こちらは琉球石灰岩と呼ばれる数十万年前の堆積層で、白色で柔らかいのが特徴という。今帰仁城の数億年クラスの石に比べて柔らかく加工しやすいことから、より形が整えられているという。

nakijin-8385今帰仁城跡の広域案内図。著名グスクは今帰仁城だけだが、回りには小さなグスク跡が多数残るようだ。また機会があれば訪れてみたい。なお右下の方に書かれている「名護城」は石垣のない土ベースのグスクで、グスクには珍しく堀切があることで有名。

nakijin-8389ちなみに、今回は駐車場まで車で登ったが、北部の車道あたりから歩いて城跡まで登る「旧道」も残されているという。時間の都合で旧道は通れなかったが、入口だけ紹介。こちらが旧道入口に建つ看板。ハンタ道と呼ばれる急勾配の坂道、とある。道中には小さなグスク跡もあるとか。約1km。

nakijin-8390こちらが今帰仁城跡 旧道入口。このあたりはまだ住宅街だからか舗装されているが、上の看板の写真では山道になっている。またいずれここから登ってみたい。

nakijin-8395おまけ:今帰仁城跡へ公共機関で行く場合はバスになる。旧道入口(と最初に紹介した巨大看板)付近にある「今帰仁城跡入口」バス停の時刻表 (2015.2現在)。1時間に1本強と言った感じだ。待ち時間が長すぎる場合は城跡駐車場から「美ら海水族館」までタクシーに乗るという手もある。

nakijin-8410今帰仁城跡のグスク交流センターで配布されていたフルカラーパンフレット。A3 (両面フルカラー)を縦に4つ折りしている。とても綺麗なのだが、詳細な縄張図を載せて欲しかった(城跡全景の航空写真のみ)。

訪問時期:2015年2月
撮影機器:FUJIFILM X-M1 +XF10-24mmF4
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