都於郡城 [3/3] 本丸には城主ではなく伊東マンショの石碑3つと銅像が建つ

都於郡城 訪問記 – 其ノ三(全三回)。

[概要]
前回(其ノ二)は二ノ丸の周囲の巨大堀切を通って二ノ丸をぐるっと周り、本丸との境目にある「巨大すぎる堀切」を堪能。堀底が平らなのは戦時中に本土決戦に備え戦車を隠すために陸軍が平らにしたとか。今回はいよいよ本丸へ。


<訪問記>

tonokoori-3418a-3444本丸メインパートへ。虎口のような土塁の狭まりを越えて、石碑や銅像が建つ曲輪へ入る。

tonokoori-3418b-3445「本丸跡」説明板。本丸の発掘調査の結果、ここに多くの建物が建っていた事が判明、南方貿易で中国製磁器も多く所有していたという。今の時代「中国製」というとコストもクォリティも最底辺、「安かろう悪かろう」の代名詞となっているが、当時の「中国製」は高級品だった。伊東氏すごい。

tonokoori-3419ずらりと並ぶ石碑に、銅像。すべて伊東マンショ(天正遣欧使節の1人)関係で、石碑は手前から「伊東満所慰霊碑」「伊東満所誕生之地」「伊東満所顕彰碑」。3つも建てる必要は果たしてあったのか。

tonokoori-3420a-3424伊東満所(マンショ)銅像。ここ都於郡で育ったマンショは、わずか13歳にして天正遣欧使節としてローマへ向かい、法王に謁見する偉業を果たす。もちろん伊東氏が派遣したのではなく、伊東氏が島津氏に敗れて豊後(大分)の大友宗麟の元に居た際、マンショも同行しており、そこで出会った宣教師によりキリシタンとなる。そして天正十年(1582年−本能寺の変の年)2月、長崎を出港、マカオ、インド、アフリカを経て1584年に約2年の航海でリスボンへ到着。翌年ローマにて法王と謁見。そして1590年、8年ぶりに帰国した。帰国後 関白秀吉に謁見した際、士官を求められるも、神に仕える事を選んで拒んだという。

tonokoori-3423伊東満所像 正面から。着物、草履に帯刀だが、帽子にズボンという出で立ち。

tonokoori-3426では伊東マンショコーナーを越えて、本丸全体を散策してみよう。本丸内の番所でもあったかのような大きな土塁がある。

tonokoori-3428土塁(右端)を越えて本丸奥へ。

tonokoori-3429本丸北西端。周縁部に土塁が残っている。

tonokoori-3430本丸土塁の切れ目の部分。ここから下に降りる木の階段でも造られていたのだろうか?

tonokoori-3432本丸土塁上からの眺望。結構な高さがあるが、やはり樹木が背高く茂っていて眺めは良くない。

tonokoori-3433本丸の向こう側には「奥の城」が見える。あちらも整備が行き届いているようだ。そしてかなりの急峻な法面(のりめん。人工的斜面のこと)になっている。

tonokoori-3435本丸土塁。二ノ丸程ではないが、こちらも結構な高さの土塁がぐるっと周縁部を囲んでいる。

tonokoori-3438本丸土塁。

tonokoori-3439本丸土塁を覗き込んで、本丸大堀切と、二ノ丸を見る。恐らく元々はこの2つはつながっていたものを手でこれだけ掘って分けたのだから、すごい工事だ。

tonokoori-3440本丸土塁越しに見る、本丸大堀切。

tonokoori-3445a-3447先ほどのマンショの銅像があった場所の奥に、下に降りる石段があった。図面によるとこの石段は後年のもので、当時の遺構ではない模様。だが現在の入口はどうやらここになるようで、そのためここに石碑やら銅像やら説明板が集中しているものと思われる。

tonokoori-3446巨大なタイルパネルによる「史跡 都於郡城跡」説明板。分かりやすい図面が載っている。

tonokoori-3446a都於郡城跡 図面部分をアップで。

tonokoori-3448では石段を降りて下山しよう。言われなければ、ここも当時の道かと思ってしまいかねない道。

tonokoori-3449石段を降りて下山。

tonokoori-3450降りきった場所には「都於郡城本丸跡」の石碑があった。石碑が半分埋まっていて読めないが別の面に書いてある「伝説 高尾山上…」の続きが気になる。

tonokoori-3456おまけ:近くを移動していると、埴輪の形をした電柱を発見。都於郡城跡がある「西都市」は、お城よりも「西都原古墳群(さいとばるこふん)」が有名で、日本最大級の古墳群だとか。そのため街の観光的にはお城よりも古墳なのだろう。

行き届いた整備と見事な堀切・土塁の数々。宮崎県という位置からか余りメジャーではない「都於郡城(しかも読みづらい)」だが、山城ファンなら是非一度は訪れておきたい名城跡だろう。伊東氏すごい!

訪問時期:2015年9月
撮影機器:FUJIFILM X-M1 + XF14mm
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