高鍋城 [2/2] 三階櫓跡下の大石垣と、城下に残る堀跡へ。

前回(Part1) までの高鍋城 訪問記。

岩坂門跡より城内(二の丸跡)へ。城内5神社を合祀した舞鶴神社に参拝してから、長い石段を上がり、長峰門跡より本丸御殿跡へ。Part2では山上の詰城跡へ、そして城下町に残る堀跡を見学します。


<訪問記>

takanabe-3198本丸跡 御殿看板の脇に伸びる山道から、詰城跡へ。

takanabe-3202道はつづら折れになりながら、山上を目指す。ハイキングコースとして地面はコンクリート、斜面は石積みへと整備されてしまっている。

takanabe-3204大きく道が曲がった先に、最初の曲輪がある。

takanabe-3205a-3209山上の詰城部、最初の曲輪へ。遊具も設置されていて、ハイキング用公園のようだ。

takanabe-3205b-3212右側の斜面を見る。草ぼうぼうだが、よく見ると石垣が見える。

takanabe-3206矢穴跡がついた石材も積まれている。

takanabe-3208山上詰城跡の高石垣。山上ながら、きちんと切りだされた石材による切込ハギ石垣のように見える。立派。そしてこの上には、かつて三重櫓(天守代用か)が建っていたというから驚きだ。

takanabe-3215そして曲輪の外周部には土塁が今も残っていた。ぐるっと外周を取り囲んでいる。

takanabe-3217a-3205高石垣のある曲輪の外側、虎口らしく見えなくもない(石積みも見えるが当時のものかどうかは不明、高石垣と様相がかなり異なる)場所を越えて、更に上にあがる。石段が整備されている。

takanabe-3218整備された石段をあがって奥へ。

takanabe-3221石段の上の向かって左側には、かつて三重櫓があった曲輪がある。が、ご覧のとおり草ぼうぼうで、面影なし。

takanabe-3220向かって右側には細長い曲輪が三段構成になっている。このうち、一番上の櫓台ぽい場所は登り口が分からず断念。2番目の曲輪へ。

takanabe-32232番目の曲輪。かなり細長く、奥の方まで続いている。

takanabe-3224.jpg2番目の曲輪の奥には低いながら土塁も見られる。右側(かなり低い)と、左奥。

takanabe-3225一番奥まで行くも、更に上の曲輪(左側の斜面の上)へ上がる道が見つからず。そのまま引き返して3番目の曲輪へ。

takanabe-32263番目の曲輪は特に何もなく、一番奥に近年と思われる石積みに沿って更に下の曲輪へ降りるための階段が設置されていた。下へ降りる。

takanabe-3227上から数えて4番目の曲輪は「物見台跡」として、視界が開けていた。

takanabe-3228物見台跡から見る眺望。とはいえ目の前に樹木が高く生えていて、隙間からほんのちょっと見えているに過ぎない。それでも太平洋が見渡せる。木々を伐採すれば非常にいい視界がひらけることだろう。

takanabe-3246さて、下山。図面によると、最初に参拝した舞鶴神社の裏側に大楠が建つエリアがあるようで、少し覗いてみる。舞鶴神社脇から直接いけるが、一旦降りてしまったので、一段下から行ってみる。写真左側の植樹の脇の道を奥へ。

takanabe-3252奥の削平地へ。柵の向こうのひときわ高い木が「大楠」。

takanabe-3253a-3251高鍋大楠 説明板。樹齢500年超、幹周り10m以上、枝張り東西20m。しかし上の写真を見ると、確かに大木ではあるものの、それ程ではない。それもそのはず、この看板(平成4年)には書かれていないが、平成19年の台風で上部が倒壊、現在立っているのは半分だけという。確かに看板には「地上2mから南北の二支幹に分かれ」とある。そして残った1本も倒れそうなのか、上の写真を見るとワイヤーで支えていることも伺える。片方になっても未だ元気に緑の葉を付けている高鍋大楠。頑張って欲しい。

takanabe-3254その他、祠跡のような石台もあった。ちょうど大楠の正面、合祀される前の神社跡かもしれない。

takanabe-3257では城内を出て、三ノ丸外周に残る堀跡をめぐってみよう。三ノ丸は現在高校の敷地になっている。まずはその高校の向こう側まで行かないといけない。二の丸入口の正面にあるこの道を奥へ行こう。

takanabe-3259s学校を越えてくると、「舞鶴城城堀緑地公園案内図」という分かりやすい看板が建っていた。赤線は当サイトで追記。赤丸が現在地(この看板が建つところ)。堀がそのまま川となり、看板があるこの場所は親水公園となっているようだ。まずは高校の裏手にあたる「大手門」跡へ向かい、そこから反転して、堀の反対側の端にある「箕崎門 (みのさきもん) 跡」へ向かおう。

takanabe-3260三ノ丸堀跡に沿って進む。堀際は石垣が積まれている。

takanabe-3263三ノ丸堀に沿ってどんどん奥へ。

takanabe-3264a-3272しばらく進むと「舞鶴城跡濠」と書かれた看板があった。

takanabe-3265「舞鶴城跡濠」看板の近くに、堀を渡って学校側(三ノ丸)へ渡ることが出来る石垣土橋があった。実はここが「大手門跡」とされる場所。この石垣土橋が当時の遺構かは分からないが、とりあえず学校の手前まで渡ってみよう。

takanabe-3266学校の敷地直前に、巨石と石碑、そして「舞鶴城大手門跡」と言う看板が立っていた。大手門にしては、かなり土橋が細いし、礎石も1つしかない。色々謎だらけな舞鶴城大手門跡、礎石の脇に埋めてあるプレートを見てみよう。

takanabe-3267「由来記」と書かれたプレートには、この大手門礎石にまつわる話が書かれていた。要約すると、この大手門礎石は旧家臣の墓石の土台に使われており、それを遺族が学校へ寄贈、この地に里帰り(平成7年)とある。なぜこの石が大手門の礎石と分かったのか(家臣家代々の言い伝え?)、この細い石垣土橋は本当に大手門跡なのか、色々と謎が多い。

takanabe-3269大手門跡がある土橋。端っこの長い石材には、かつて土塀の柱でも入っていたのだろうか、ほぞ穴が開けられていた。廊下橋?

takanabe-3270そして大手門跡 石垣土橋入口部は堀がつながっていて、更に細い石橋で渡る仕組みになっている。短すぎてカンタンに木橋を架けられてしまう気もする。

takanabe-3271大手門跡 土橋全景。謎が多い。資料館の方にも大手門跡の詳細について伺ったが、不明とのこと。

takanabe-3274では気を取り直して、案内板のある親水公園まで戻り、反対側に掘沿いに歩いていこう。学校側よりも更に落ち着いていて、いい感じ。

takanabe-3276堀が曲がっているところへ。カーブの内側にはこの通り、立派な石垣が築かれている。堀のカーブに沿って曲がり、突き当りの交差点あたり(堀跡の終点)が、箕崎門跡となる。

takanabe-3282s箕崎門(みのさきもん)跡へ。道の脇にひっそりと標柱が立っている。

takanabe-3283a-3281「箕崎門跡」標柱。箕崎橋の城内側に建っていた、かつての高鍋城の南入口で、1675年に建てられた櫓門だったという。現在はまったく面影なし。

takanabe-3284a-3287では街道に戻って、最後に城内二の丸の端に建っている「高鍋町歴史総合資料館」へ向かってみよう。低い石垣が築かれた水路。これも城の堀跡の名残かもしれない。奥の高い石垣の上が二の丸なので、この水路は三ノ丸の中を横切っていたことになる。

takanabe-3284b-3290二の丸石垣、歴史総合資料館のちょうど下あたりになる石垣。奥の石垣の切れ目から桝形を超えて歴史総合資料館へと繋がる。

takanabe-3285a-3155歴史総合資料館 前の枡形。立派な枡形が形成されているが、古絵図には載っておらず、どうも近世の模擬枡形のようだ。そう言われると確かに石垣が低すぎる気もする。

takanabe-3285a-3157枡形を別角度から。資料館は正面に見える石段の右側。

takanabe-3285b-3152歴史総合資料館 付近の地図。資料館だけでなく、付近には御朱印蔵跡や御殿井戸など、いろいろ遺構があったようだが見逃した。萬歳亭は藩主の明治以降の屋敷だとか。

takanabe-3285c-3154歴史総合資料館 内部は写真NGのため、入口に飾ってあった「剣菱の家紋木彫」のみ紹介。城内大手門に飾られていたもの「と思われる」とのこと。ちなみに資料館はその名の通り高鍋町の歴史全般に関する幅広い展示(一部 戦国〜江戸期のお城に関する展示もあり)。入場料210円。

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三ノ丸堀と高石垣以外の明確な遺構があまり無く、また大手門構造など謎の多い高鍋城跡。単独で訪れると意外と見るところが少なくて肩透かしかもしれないが、近くには戦国期の伊東氏の本城だった「都於郡城(とのこおりじょう)跡」や御殿が復元された「佐土原城跡」などがあり、それらのついでに寄るには良いかもしれない。

訪問時期:2015年9月
撮影機器:FUJIFILM X-M1 + XF14mm
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