飫肥城 [3/3] 犬馬場の「逆ろうと型」石垣と、武家屋敷が残る城下町。

日向国 飫肥城 – 其の三(全三回)

前回(Part2)までの飫肥城 訪問記。

大手門から大手枡形を経て、本丸枡形へ。かつての本丸御殿があった本丸跡は現在は小学校が建っていて立入禁止。松尾丸の再建屋敷を見て、旧本丸へ。見事な桝形虎口からシラス台地上に築かれた旧本丸へと登る。

Part3では旧本丸および犬馬場跡、そして城下町に残る武家屋敷跡などを見て回ります。


<訪問記>

obijo-3039旧本丸 虎口入ってすぐあたりに置かれていた巨石。小さな石と、整形された直方体の石とが並んでいる。どうやらこれは手水で、小さな石の上に登って、大きな石の上にある手水鉢で手を洗うようだ。

obijo-3040小さな石に登ってみると、直方体の石の上に掘られた窪みが見える。現在の配置では手を洗うにはちと遠い。

obijo-3041旧本丸の北側には土塀付きの薬医門が建つ。古絵図には「北門」と描かれていた。

obijo-3042旧本丸 北門から見た外側。グラウンドになっているが当時の古絵図を見ると北門外も「丸」(曲輪のこと)となっていた。

obijo-3044北門を下から見あげる。恐らくこの北門も復元だと思われるが、説明板等が無く詳細不明。

obijo-3047旧本丸内を散策。周囲は土塁で囲まれていた。

obijo-3049一部石積みも見られる旧本丸周囲の土塁。奥の川に面する場所のため、ここに物見櫓的なものが建っていた可能性は高い。

obijo-3051旧本丸内から、旧本丸虎口を見下ろす。

obijo-3053旧本丸虎口。

obijo-3059a-2930sでは旧本丸を降りて、再度 本丸虎口前まで戻ってきた。奥に見える建物は、旧本丸の小学校敷地外に建てられている「飫肥城歴史資料館」。

obijo-3060a-3101s「飫肥城歴史資料館」。100名城ハンコはここにある。飫肥藩ゆかりの甲冑や絵図などがたくさん展示されていた。内部は一切写真禁止なので当ブログでは紹介なし。入館料200円。他の建物(松尾丸など)との共通券もある。あちこち入るなら共通券がお得なのは間違いない。

obijo-3064歴史資料館の正面から、本丸下の「犬馬場」跡へ降りる石段があった。左側が新本丸。

obijo-3065犬馬場から新本丸へ上がる石段前。左側の石垣の形状が非常に特徴的だ。

obijo-3069s逆ろうと型とでも言う形。熊本城のような美しいカーブを描く「扇の勾配」でもなく、途中でカクっと曲げている。飫肥城と言えば、これか。

obijo-3070s犬馬場跡。周囲を結構な高さの土塁が巻いている。あの土塁の下は、大手門外の空堀となる。

obijo-3123では城内を出て、城下町を少し散策してみよう。まずは大手門出てすぐ左の「横馬場」跡に残る、城下町跡。

obijo-3127飫肥城 横馬場 城下町跡。歴史の授業で習った明治初期の外務大臣 小村寿太郎の生家(再建)があった。日露戦争終結のポーツマス条約調印を実現させた外務大臣だ。

obijo-3128武家屋敷の表門。訪問時は閉まっていて中に入れなかった。更に奥には藩校「振徳堂」も残るが、時間の関係でカット。藩校敷地を囲む石垣と、長屋門・主屋が保存されているという。

obijo-3133a-2894大手門前には「豫章館(よしょうかん)」と名付けられた、藩主伊東家の屋敷および日本庭園が残る。江戸時代の屋敷ではなく、明治の世になって伊東氏が城の御殿から出て住み始めた屋敷が現存している。

obijo-3134豫章館 薬医門を入ると、広い敷地の奥に立派なお屋敷が見える。

obijo-3135豫章館 説明板。約6500平米、屋根はかつては茅葺きだったが昭和に瓦葺きに改められたという。昭和58年に伊東氏より日南市に寄付され、こうして我々が見学することが出来るようになった。すばらしい。

obijo-3136a-3146s豫章館 主屋。玄関(車寄)からしてかなり立派だ。

obijo-3138豫章館 玄関内部。

obijo-3141豫章館 内部の様子。なかに入ることは出来ないが、襖や障子が開け放されているので、中の様子を見ることは出来る。

obijo-3142豫章館 内部の様子。

obijo-3145豫章館 裏手側。庭を通って屋敷の周りを一周することが出来る。

obijo-3148藩主伊東家の明治時代の屋敷、豫章館。すばらしい。

秀吉の時代から280年に渡って日向を治めた伊東氏一族の城、飫肥城。残念ながら明治に建物はすべて破壊され、現在は石垣と僅かな土塁、堀程度しか残らない。さらに本丸跡には未だ小学校が残り、松尾丸や大手門は史実に基づかない形で建造物が建てられてしまっているが、それを差し引いても見事な巨大石垣と枡形などの構造物、そして旧態を留める旧本丸など、城の雰囲気や規模感を感じるには十分な遺構が残っているとも言える。城下町の散策も含めてじっくり歩いて楽しみたい。

訪問時期:2015年9月
撮影機器:FUJIFILM X-M1 + XF14mm
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