若桜鬼ヶ城 [1/5] グラウンド裏の八幡山登山口より約35分で山頂へ。

若桜鬼ヶ城 [わかさ おにがじょう] は鳥取城から約30km南東にある「若桜」に築かれた山城で、因幡・鳥取城から播磨あるいは但馬へ抜ける街道の拠点として栄えた場所に位置する。中世に地元の国人領主(矢部氏?)が居城を構えたことが始まりとされ、戦国期には尼子氏・毛利氏が当地を巡り攻防を繰り返した。秀吉が因幡を平定した後は木下氏・山崎氏らが城主を務め、1615年の一国一城令で廃城。山腹には竪堀や堀切、小規模な曲輪が連なる中世山城の様相を残し、山頂は石垣・虎口・天守台など織豊期の特徴を色濃く残している。なお廃城時の破壊により石垣が崩された様がそのまま残っている。

<基本データ>
●名称: 若桜鬼ヶ城 (Wikipedia)
●所在: 鳥取県八頭郡若桜町 (マップ)
●築主: 矢部氏?
●築城: 正治二年 (1200) 頃?
●遺構: 石垣、天守台跡、堀切、土塁、曲輪跡


<訪問記>

若桜鬼ヶ城跡は、鳥取駅から出ている「若桜鉄道」の終着駅、若桜駅から歩いて登城が可能な山城。まずは高速バスで鳥取駅へ、そこから更に路線バスで若桜駅へ向かった(ダイヤの関係上。帰りは若桜鉄道に乗りました)。

若桜は鳥取県の南東部に位置し、鳥取・兵庫・岡山の県境の町で、兵庫県側との境には兵庫県最高峰「氷ノ山」(1,500m超) もある。

wakasa-onigajo-0595バスで若桜へ行ったものの、若桜駅前にある観光案内所へパンフをもらいに行く。ついでに係の方に城跡および周辺の史跡群への行き方もヒアリングしておこう。

wakasa-onigajo-0598a観光案内所で頂いた、若桜鬼ヶ城跡への地図と、カラーパンフ。すばらしい。ただし縄張図は地図右下のモデル図程度のため、無いと不安な人はネットで入手してから行こう。もう少し詳細な図は、城跡内(”馬場”と”二ノ丸”)に簡易縄張図付きの説明板があった。

wakasa-onigajo-0599s城跡への登山口は、車用が1つ、歩き用が2つある。歩き用の登山口のうち駅に近い方へ向かう。近い方は駅から徒歩5分ほどのグラウンド奥にあるが、資料によってはここを「旧若桜小学校跡」と書いている。ただし現地の説明ではここが旧小学校跡とは余り書かれていない(小学校跡地は現在グラウンドおよび第2町民体育館となっている)ため要注意。

グラウンド入口に看板あり。山頂まで車で10分。徒歩約40分。折れずに徒歩を選ぼう。

wakasa-onigajo-0601グラウンドでは地元のお年寄りがグラウンドゴルフの練習をされていた。ちなみにお年寄りのスポーツNo.1人気は今やゲートボールではなく、グラウンドゴルフだという。閑話休題。玉に当たらないように気をつけながらグラウンドを横切って、山麓へ。「和敬」と掘られた石碑が目印。

wakasa-onigajo-0602ここが若桜鬼ヶ城跡への登山口の1つ「八幡山登山口」(別名 旧若桜小学校裏登山口)。山頂まで約35分とある。只今の時刻、11:15。

wakasa-onigajo-0603登り口に立て掛けられていた、「史跡 若桜鬼ヶ城跡」の標柱。

wakasa-onigajo-0604グラウンドから暫くは急坂をつづら折れになりながら、一気に登っていく。動物避けの柵の入口へ向かう。

wakasa-onigajo-0605動物避けの柵。ここは5本の針金がそれぞれ別個に固定されているタイプで、いったん5本とも外して、また付けないといけない。面倒くさいが、開けっ放しで入らないよう注意。またげば、一番下は開けなくても、いけるかも。ちなみにこのタイプは外してしまうと左側に落ちてそれぞれが絡まってしまって大変なので、青い部分をまとめて手に持ちながら通過して、そのまますぐに繋ぎ直すのがベター。

wakasa-onigajo-0606柵を越えてからもしばらくは斜面に作られた細い急斜面の山道を登る。しばしの辛抱。

wakasa-onigajo-0607突如現れる「一合目」の看板。ここから、多少緩やかで太い山道となる。ここから山頂までずっとこの目印となる看板が設置されていて、とても目安になる。ありがたい。

wakasa-onigajo-0609また、所々に分かれ道があるが、迷わないように綺麗な看板が設置されているのもありがたいところ。この写真の場所は、特に迷わないが :) この先いくつか分かれ道があったので、とても助かりました。

wakasa-onigajo-0612しばらく緩やかな山道をあがると、広い場所に出る。奥は土塁上に盛られた見張り台らしき様相。ぐるっと回り込む。

wakasa-onigajo-0613土盛の上は四阿(あずまや)が建っていて、木々も切られ、展望台 兼 休憩所となっていた。しばし休憩。四阿の向こう側に説明板があるので見てみよう。

wakasa-onigajo-0614「山腹遺構」説明板。このあたりは(山頂の織豊期城跡と比較して)「古城」と呼ばれており、中世の築城当時の土塁・堀切ベースな山城の様相をよく残す場所だと言われているようだ。右下の地図を見ると、更にこの先にも大きな土塁および曲輪、堀切が見られるようだ。

wakasa-onigajo-0615山腹遺構 からの眺望。まだ少し、高さが足りないが、それでも若桜一帯がよく見渡せる。

wakasa-onigajo-0616山腹遺構(四阿)を越えて更に奥へ。ちょうどこのあたりが二合目だった。

wakasa-onigajo-0618しばらく進むと道の右側に大きな土の盛り上がりが見えてきた。これが、先ほどの案内板に書かれていた、中世山城時代の土塁跡か。登ろうと思っていたが、なかなかの盛り上がりだったので、とりあえず先へ進む。ちなみに土塁の右奥へは、草木がまったく刈られておらずボウボウだったため、とても入れる状況では無かった。

wakasa-onigajo-0619土塁跡の途中に掘られた、堀切跡。ここに堀切があるということは、そもそも今歩いている道は当時は無く、この土塁の上を通って行くルートだったのだろうか。

wakasa-onigajo-0620土塁、堀切エリアを越えて、奥へ進むと、道が三方向にわかれている場所へ出た。左の看板には、鬼ヶ城跡600m、若桜小学校500m、とある。ちょうどこのあたりが、直線距離的に中間点ということか。

wakasa-onigajo-0622で、三本の道のどれを進むべきかと言うと、左前の坂道を上がっていくルートが城跡への道。右側の平坦な道は「六角石垣経由」で城跡へ向かうルートのようだが、訪問時(2015/9)はロープで塞がれていて、立入禁止っぽく感じた。六角石垣には本丸側からもたどり着けるため、ここから行く必要は特にない。では、覚悟を決めて、左に見える坂道をあがろう。

wakasa-onigajo-0623中世山城の部分は少し緩やかな道だったが、ここからが本番と言わんばかりの急坂が続く。岩肌も露出している。

wakasa-onigajo-0625四合目。地元の小学生(閉校になった若桜小学生?)が描いたのだろうか、オオカマキリの絵付き。和みます。

wakasa-onigajo-0628右側に、段郭的な場所が見られる。

wakasa-onigajo-0630五合目へ。ここが、やっと、中間点か。山頂まで約15分、とある。手元のパンフによると若桜鬼ヶ城が築かれた鶴尾山は標高452mとのことなので、あと100mほど登る計算になる。

wakasa-onigajo-0633岩肌がゴツゴツ露出した坂道をひたすら上がっていく。なかなかに、疲れる。

wakasa-onigajo-0635六合目 看板は朽ちかけていて、木の根元に飾られていた。これも小学生が描いたようだが、絵は消えてしまっていた。残念。地元に大事にされている城跡を感じられる、この手の看板の類は是非ちゃんと残していってもらいたい。

wakasa-onigajo-0636六合目付近の山道のカーブのところに見られる、竪堀跡。写真では埋もれていて見づらいが、肉眼でははっきりとその立体感が見て取れる。

wakasa-onigajo-0638六合目から先は更に山道は細くゴツゴツと、そして急になる。

wakasa-onigajo-0643七合目へ到着。かなり疲れてしまって、ここで5分ほど一休み。

wakasa-onigajo-0644少し回復したので、さあいざ参ると歩を進めると、この坂道。難攻不落。

wakasa-onigajo-0646そして、写真を撮る余裕もなくなってきた頃、急に視界が開けて城郭跡へ到着!ここで一気に疲れが吹っ飛ぶ。途中 八合目 看板を見落としてしまったようだが、ここで九合目、主郭跡が十合目ということだろう。山頂まであと一息。

只今の時刻、11:50。休憩を挟みながら、登山口より約35分かかった。休憩しながらだが、麓の看板の正確さに少し驚く。

Part2ではいよいよ織豊期の石垣満載な 若桜鬼ヶ城跡 内を探索します。

>> 若桜鬼ヶ城 [2/5] へ続く。<<

訪問時期:2015年9月
撮影機器:FUJIFILM X-M1 + XF14mm
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