赤木城 [前編] 藤堂高虎公が築城した紀州南端の総石垣造りな山城へ。

赤木城は羽柴秀長配下の藤堂高虎が天正17年(1589)頃に築いた山城で、当地で発生した北山一揆の鎮圧拠点であった。低い山の尾根上に曲輪を配置し、そこに野面積みの石垣や食い違い虎口などで各曲輪を防御した、中世山城と近世城郭の過渡期とも言うべき構造が特徴となっている。長らく放置され崩壊が進んでいたが、平成4年から13年間にも及ぶ発掘調査および石垣の積み直しを始めとする維持整備事業によって、見事に復活した。

赤木城<基本データ>
●名称: 赤木城
●所在: 三重県熊野市 (GoogleMap)
●築主: 藤堂高虎
●築城: 天正十七年(1589)
●遺構: 石垣、虎口、堀切、井戸跡


<訪問記>

akagijo-9083国史跡 赤木城跡。立派な看板が駐車場入口に立っている。これはアガる。

akagijo-9084s駐車場の様子。駐車場から、もう城跡の石垣が見えている! 早く登りたい! 横切っている無粋な電線が気になるが、城の前まで行くと電線は無くなる。

akagijo-9085s登城路はこちら。横に案内板があるので、まずはそちらで縄張り、歴史等を軽く確認。

akagijo-9087赤木城 説明板。維持整備工事では、崩落した石をそのまま積み上げて修復したが、足りなかった石のみ近隣の赤木川から採取して補ったという。現存石垣と修復石垣の間には鉛板が埋め込まれていて、区別できるように成っているという。なお補充石は裏側に補充年度を書いているらしいが、埋め込まれているので確認は出来ない。

akagijo-9088案内板に掲載されていた、赤木城 縄張図。現在は左下、伝 屋敷地区の下だ。一揆鎮圧の拠点として築かれた城ということもあり、こじんまりとしているが権威を見せつけるため石垣技術が目一杯投入されている。

akagijo-9089復元工事前に建てられたと思われる古い木造の説明板。藤堂高虎公は文禄四年(1595)、四国伊予に加増転封されるまで、ここ紀州北山に在居したという。

akagijo-9090では、早速登城しよう。もう入口から山上の石垣が見えている。

akagijo-9092登山口あがってすぐのところに、削平地がある。屋敷跡か。看板がある。

akagijo-9093伝 鍛冶屋敷跡。古い地名も残り、発掘調査でも屋敷跡が発掘されたようだ。

akagijo-9096伝 鍛冶屋敷跡から更に上へ。緩やかな石段が造られている。

akagijo-9097すぐに、山上の石垣前へ到達した。道は石垣に沿って右奥へ進む。当時はこの石垣の上に土塀が築かれ、当時このような石垣造りの城が近隣になかった(多分見たこともなかった)一揆軍は、羽柴軍には勝てないと大いにビビったことだろう。

akagijo-9102案内板にあった縄張図によるとこの石垣の上は「東郭2」にあたる。

akagijo-9105しばらく石垣に沿って進むと、大きな石段と石垣の上部へ登る虎口が現れた。

akagijo-9108隅石は算木積みかどうかは微妙だが、整えられた石がきちんと積み上げられている印象だ。城の入口に相応しい。

akagijo-9112虎口跡にはかつてここを守っていた大きな門を支えた礎石跡も残る。明確に残るのは手前の2つか。

akagijo-9117虎口を超えて、東郭へ。樹木も伐採され、かなり見晴らしが良い。

akagijo-9118a-9113東郭・門跡 説明板。整備前のボロボロの現場写真に驚く。先ほどの門跡には、当時は四脚門が建っていたとのことだ。

akagijo-9124東郭から主郭方面へと進む。土塁で形成された枡形から上へあがる。

akagijo-9124a-9121枡形の内部にある、虎口 説明板。虎口内には階段がなかったことから、ハシゴのようなものを架けて登っていたようだ。島原の乱後の破城徹底もあったことからか、この虎口部の石垣の崩落は一段と激しかったという。

akagijo-9124b-9119虎口の上の石垣。かなりの巨石が積み上げられている。下部はよくわからないがコンクリート?の巨大な土台があった。

akagijo-9125虎口を超えて、いよいよ主郭へ通じるメイン虎口へ。ここは二度曲がらないと主郭へ到達できないかなり堅固な仕組みだ。

akagijo-9128少し下がって虎口の曲がり具合を見る。奥が主郭。複雑。

akagijo-9131主郭虎口。5段の低い石段を上がると最初の枡形へ。

akagijo-9132最初の枡形から、主郭への入口を見る。右側の石垣の下部に巨石が埋め込まれている。

akagijo-9133主郭虎口 正面から。かっこいい!!当時はこの上に巨大な門があったのだろうか、それとも門は簡素で左右の石垣の上に門番兵が常に見張っているような仕組みだったのだろうか。

akagijo-9136赤木城 主郭虎口。かっこよすぎて、なかなか進めない。快晴の折に再訪したい!

akagijo-9136a-9159枡形の奥から主郭虎口全体を捉える。

akagijo-9137主郭虎口前の枡形へ入ってきた入口を見返す。眺望がすごい。

akagijo-9138やっと主郭虎口へ。中も石段になっていた。

akagijo-9139赤木城 主郭へ到着。結構広い。立派な石碑が建つ。

akagijo-9142赤木城 主郭にある 主郭・北郭 説明板。城下からの比高は30mほどとそれほど高くないが、これは大名同士の戦いのための城ではなくローカル一揆鎮圧のための城なので、城下に城の様子をしっかりと見せつける目的もあり、この位置に築いたのだろう。北郭は簡素な造りだが堀切が残るという。見に行ってみよう。

後編では、北郭、西郭、南郭の各郭群を見て回ります。

>> 赤木城 [後編] へ続く。<<

訪問時期:2015年7月
撮影機器:FUJIFILM X-M1 + XF14mm / FISHEYE 8mm
– – – – – – – –
ブログ人気投票参加中. いつも投票アリガトウ(^-^)

投票するのも、順位を見るのも、上↑のアイコンを押してね!
ページの一番上に戻る

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中