大坂城(大阪城) 現存櫓 特別公開2015 [前編] L字型の乾櫓へ。

大阪城 乾櫓2015年9月。今年もまた大坂城(大阪城)の現存櫓公開イベントの時期がやって参りました。いつもの大手門(多聞櫓)と千貫櫓に加えて、今年は西ノ丸シリーズ、L字型が珍しい「乾櫓(いぬいやぐら)」と、分厚い石壁で湿気を防ぐ「焔硝蔵(えんしょうぐら)」の2棟が公開されました。早速行ってきました。

前回(2014.11)のレポートはこちら↓
大坂城 現存櫓 特別公開編 [1/4][2/4][3/4][4/4]


<訪問記>

osakajo-inui-42692015年9月に開催された大坂城 現存櫓群 特別公開。今回はいつもの「多聞櫓(大手門)」「千貫櫓」に加えて二ノ丸シリーズ「乾櫓」と「焔硝蔵」がエントリー!

osakajo-inui-4270しかも二ノ丸では大坂の役400年記念イベントで「黄金の茶室」の復元もやっているという。これも訪れよう。しかし看板は中国語が主体で英語が続いて一番下が日本語という構成。誰向けのイベントなんだ。

osakajo-inui-4337s今回のイベント期間は変則的で、9/19(土)〜23(祝)までのシルバーウィークと、その次の土日(26,27)という7日間。前回までは普通に平日も含めた一週間だったが、平日やっても見にこられないという声に応えてのSW開催だろうか。盛況なのはいいことです。

osakajo-inui-4338今回はコースも変則的。今まではどの櫓から回っても自由だったが、今回は多聞→千貫→乾→焔硝とコースが決められている。有料の二ノ丸内部に櫓があるため、せ多聞から千貫を通る過程で二ノ丸の有料ゲートを越えるためだろう(櫓見学者は二ノ丸入場料は無料)。

osakajo-inui-4339sでは千貫櫓へ。10時開始で9時すぎにいったらまだ受付すら始まってなかったので、城内で時間を潰して、10分前にいったら既に長蛇の列 orz

osakajo-inui-4340s入場待ちの間にパンフを確認。前回はタダの紙だったが、今回はしっかりした紙にカラー印刷された「パンフレット」が配布された。素晴らしい。

今回は、今まで何度も見た「多聞櫓(大手櫓門)」と「千貫櫓」は華麗にスルーして、ターゲットを乾櫓と焔硝蔵に絞る作戦。乾櫓に一番槍で入るために頑張ります。

多聞櫓(大手櫓門)と千貫櫓の様子は前回(2014.11)のレポートをご参照くださいませ。
大坂城 現存櫓 特別公開編 [1/4][2/4][3/4][4/4]

ということで、多聞櫓をすっ飛ばして、千貫櫓へ。この時点で一番槍。

osakajo-inui-4342多聞櫓から千貫櫓へ繋がる土塀の道。ここから眺める土塀越しの千貫櫓の勇ましい姿が好き。

osakajo-inui-4344千貫櫓の中へ。展示物はなく、というか、千貫櫓自体が最高の展示物。前回穴が空くほど見たのと、早く乾櫓へ行きたいのとで、この1枚だけ撮って奥へ向かう。

osakajo-inui-4347千貫櫓の奥の木戸が開いている!ここから西ノ丸へ降りる。ここが開けられるのは千貫櫓から西ノ丸へ抜ける必要があるときだけ、つまり、乾櫓が公開されるときだけだろう。数年に一度。

osakajo-inui-4352千貫櫓、西ノ丸側の木戸を出たところから、見事に折れ曲がる中堀を見下ろす。ちなみに左奥の工事現場では先日「豊臣時代の大坂城の堀跡」が発掘された(現地説明会レポートはこちら)。つまり、秀吉時代の大坂城の中堀は、あの位置にも通っていたのだ。

osakajo-inui-4353では千貫櫓から西ノ丸へ降りてみよう。千貫櫓の石垣にはもう1つ、見どころがある。「刻印」だ。

osakajo-inui-4354階段を降りて、千貫櫓の正面へ。中央に配置された、少し大きめの石に注目。

osakajo-inui-4354a-4361こちらが(おそらく)加藤清正公の家紋である「蛇の目紋」の刻印、だろう。藤堂高虎公と並び「築城の名手」と言われた加藤清正公(代表例:熊本城)。大坂の陣後、家康は清正公ら西国大名に命じ、焼け落ちた旧大坂城の跡地に数mの土を盛ってその上にNew大坂城を造らせた。いわゆる「天下普請」である。

osakajo-inui-4355千貫櫓の雄姿。外側に較べて千鳥破風が一つしかない超シンプルな外観。ここしばらく漆喰の塗り直し工事をしていたので、白壁がとても綺麗になっている。そして、正面石段の脇に建てられた「段々」になった珍しい土塀に注目したい。

osakajo-inui-4357千貫櫓 説明板。これから見に行く乾櫓とともに、大坂城 最古の建造物。Made by 小堀遠州。

osakajo-inui-4358s千貫櫓を西ノ丸側 正面の石段前から。ここが千貫櫓の本来の入口、か。

osakajo-inui-4362では、いよいよ、メインディッシュの乾櫓へ!!西ノ丸を看板に沿って奥へ進んでいく。

osakajo-inui-4362a-4411乾櫓 到着。内側から見るとL字っぷりがよく分かる…のだが、やはり木が多くて外観はイマイチ。正面の松はいいが、左右の巨木は何とか迎賓館側にでも加増転封いただけないだろうか。

osakajo-inui-4368ではさっそく乾櫓の中へ。向かって左側の入口より中へ。

osakajo-inui-4370s乾櫓の中!広い!なかなかに急な階段!(残念ながらここも2階は非公開) 部屋と廊下を区切る木戸もたくさん残ってる!

osakajo-inui-4371a-4403L字型なので都合3つの部屋がある。最初の部屋には階段と、懸魚や瓦なんかが展示されていた。

osakajo-inui-4376鯱瓦、とだけ説明があった。ちょっとあまりに綺麗なので創建時のものとかではないと思うが、これ以上の説明は無し。現地に居た解説員さんに聞きたかったが、別の客がずっと専有していて聞き出せず。2つの鯱はよく見ると、どちらも口を閉じた吽形(雌)だが、ヒレや牙の部分の作りが違う。そして鯱の下に敷かれているのは、これまた古そうなゴザ!

osakajo-inui-4379壁には千貫櫓などと同じく古い懸魚や和釘などが掛けられていた。これは修繕前のオリジナル、か。

osakajo-inui-4380a-4372第一の間の奥には第二の間、そしてL字の奥に第三の間がある。部屋の名前は勝手に命名。

osakajo-inui-4381a-4384第三の間へ。こちらにも階段があり(L字の両方から上に上がることが出来る)こちらにも懸魚が展示されている。天井板を支える梁の太いこと、長いこと!

osakajo-inui-4382櫓の周囲(中堀に面した側のみ)は一般的に「武者走り」と呼ばれる廊下があり、戦時はここを銃などを構えた武者がずらりと並ぶ。

osakajo-inui-4383中堀を渡って石垣を登ってくる不届き者を撃ち落とすための「石落とし」。蓋がされてて中堀は見えなかった。

osakajo-inui-4390s一番奥、第三の間の隅から乾櫓内部の全景を撮る。広い!

osakajo-inui-4392s武者走りの床は、滑り止めとして、凹凸加工がされていた。地味に見えてこれ造るの結構大変だと思う。一番櫓などの他の櫓の床にも同様の加工がされている。

osakajo-inui-4396では第二の間から、第一、第三を含めたL字型櫓の全景の撮影にチャレンジ。広い!超広角レンズ(換算21mm)ではこれが限界。

osakajo-inui-4399s魚眼レンズ(換算12mm)で再チャレンジ。端っこの方は近すぎて歪みがひどくなるのでこれぐらいでトリミング。

osakajo-inui-4409乾櫓の窓から、いつも乾櫓を見る(ちょうどL字型の角が正面に見える)京橋口横の交差点方面をみる。なお右端に見えている建物は学校で、その名も「追手門学院大手前中学校」。京橋口にあるのに何故に追手門?と以前は思っていたが、場所とは関係なくそういう名前の法人が建てた学校なだけのようだ。ややこしい。

osakajo-inui-4414では乾櫓を出て、外観を色んな角度から見てみよう。入口と反対側の扉側から。

osakajo-inui-4420土塁の上にもあがってみよう。こちらの扉は閉められている。

後編では同じ西ノ丸にある焔硝蔵と、復元された黄金茶室を見に行きます。

>> 大坂城 現存櫓 特別公開2015 [後編] へ続く。<<

訪問時期:2015年9月
撮影機器:FUJIFILM X-M1 + XF14mm / FISHEYE 8mm
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