有子山城 [3/4] 主郭に残る20m超の長石垣と深さ12mの大堀切

有子山城跡前回までの有子山城 訪問記。

井戸曲輪下に残る巨大な「見せる石垣」は帰りに見に行くことにして、主郭方面へと向かう。つづら折れの斜面を登ると、鈍角に曲がるシノギ積みと呼ばれる古い形の石垣が現れた。隅部のみを壊した破城跡と思われる場所も見られる。下2つの曲輪の周囲に残る石垣をジックリ見て、土塁ベースの第四郭へ。


<訪問記>

ariko-0156a-0257第四郭へ到着。目の前には今まで以上に美しく積まれた第三郭の石垣が現れる。第四郭の入口付近の足元には1.5m四方ほどの石積みによる枠跡のようなものが残る。

ariko-0157第四郭 西端に残る、石積みの枠。丸くないので井戸跡でもなく、櫓台にしては小さすぎる。祠か社の跡?手元の資料「ひょうごの城」の有子山城跡のページにも特に記載は無かった。

ariko-0159第三郭の石垣。城下方面の北面(写真で言う左側)はシノギ積み(鈍角に曲げられた石垣)で、算木積みはまだされていないが、ガッチリと堅固に積まれている印象。Part2で見た石垣とは雰囲気が全く異なる、築かれた時代の違いか。石垣の上、第三郭へは左側(城下側)の石垣に沿って進む。登る前に石垣の右側を覗いてみよう。

ariko-0162第四郭は第三郭の周囲に広がる帯郭的な存在で、南東に30mほど伸びる長大な石垣に沿って奥へ進むと、主郭の奥に存在する大堀切を経て、千畳敷へと到達する。千畳敷へは後ほど向かうとして、まずは第三郭を経て主郭へ向かおう。

ariko-0167a-0172第三郭へ。奥の第二郭への入口に虎口らしき石積みが見える。キレイに木が伐採されており、非常に見晴らしが良い。

ariko-0168第三郭から第二郭へ向かう途中にある、虎口らしき跡。石積みを配し、まっすぐには登れないように工夫されているようだが、やや崩れてしまっているようだ。

ariko-0170虎口の途中に築かれた小さな石垣。この上にある道を塞ぐように門が築かれていたのだろうか。

ariko-0174虎口を越えて第二郭へ。正面に見える石垣の上が主郭。

ariko-0174a-0200第二郭から見る、主郭正面の様子。右側には美しく積まれた石段が明瞭に残る。

ariko-0174b-0202主郭石垣の城下側(北面)と第二郭側(西面)。今までの石垣と異なり、鈍角のシノギ積みではなく、直角に曲げられている。しかしよく見ると隅部は算木積みが確立されているとは言えない微妙な造りで、あと一歩という印象を受ける。

ariko-0174c-0205主郭石垣の北面。石垣の際には犬走り的なスペースも見受けられる。主郭の城下側石垣は20m以上の長さ、高さは4mを誇り、石垣しか残らない現在でも、城下町からバッチリその存在が見える。なお下の曲輪の石垣は苔むしている部分も多かったが、主郭石垣は表面が実にキレイ。場所柄 直射日光を受けすぎる場所にあるからか、整備の賜物なのか、積み直しによるものなのか。

ariko-0177sa-0176第二郭から見下ろす出石城下。この写真では小さすぎて分からないが、辰鼓楼(旧 大手門)も見える。山麓ぎりぎりに見える大きな2棟並んだ建物が市役所庁舎、その左上あたりが辰鼓楼。

ariko-0178a-0212主郭石垣 西面(第二郭側)。草や土が積もっているものの、崩れることなく残っている主郭への石段も美しい。

ariko-0178b-0198では石段の正面へ。主郭へ登ろう。石段には土がかなり積もって半ば坂道のようになっているが、ここもキレイに整備すれば、美しい石段になることだろう。

ariko-0178c-0196石段の途中から主郭石垣西面と城下を見る。

ariko-0179a-0185sいよいよ主郭へ到着。広い! 手元の資料によると東西42m、南北20m。現在は城下に面した部分に説明板と休憩用の日除け小屋が設置されている。

ariko-0180b-0195主郭の南面と東面は石垣ではなく土塁で守られていた。うっすらだが土塁の跡も分かる。

ariko-0180c-0193では主郭に建つ説明板を見に行ってみよう。木々がキレイに伐採されている。

ariko-0181有子山城主郭に建つ、国史跡 有子山城跡 説明板。左には詳細な縄張図、右側には有子山城を構築した但馬山名氏と有子山城の略歴が記されている。遺構自体の見どころや説明はあまりされていない。それにしても落書きが酷い。「黄恩旭」とやたら書かれているが、中国人の名前か? 正体が何にしろ不快極まりないので落書きされない素材での修復を求める。

ariko-0183気を取り直して、主郭からの城下の眺望。第二郭よりもやや上方にあるが、見える角度はさほど変わらない。市役所の左奥にある辰鼓楼もバッチリ見える(肉眼では)。

ariko-0191s主郭上から、主郭周囲に積まれた石垣を少し乗り出して見下ろす。休憩小屋の奥あたりには石垣の折れ曲がり(横矢掛け)もあった。

ariko-0192a-0186そして主郭の南東端には多少の盛り上がりがあり、資料によると天守台跡とされているようだ。注目すべきは天守台ではなく、その奥から見下ろせる巨大な「大堀切」。なんと幅28m、深さ12m。堀切の向こうに見える曲輪は「千畳敷」。元々ここは尾根続きになっていたが、人の手で、この大穴を掘ったということだ。すごすぎる。大堀切の下を右へ進めば、第四郭の帯曲輪へと繋がる。

ariko-0206主郭の上から、第二郭・第三郭 方面を見下ろす。曲輪が一直線に繋がる連郭式構造なのがよく分かる一枚。いい天気で奥の奥の奥までも山が連なっているのが見える。方角的には、鳥取城の方面。

>> 有子山城 [4/4] へ続く。<<


訪問時期:2014年10月
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