名古屋城 [4/8] 完全復元された表書院と、工事中の対面所を上から見学

名古屋城前回までの名古屋城 訪問記。

本丸表門から本丸へ。辰巳櫓を裏側から見た後、復元された本丸御殿へ。立派な車寄は将軍専用のため一般観光客は外から見るだけ。勝手口から御殿内へ。将軍専用の玄関は内側からは見学可能。金ピカの障壁画にヒノキ香る新築木造御殿の素晴らしさに感動!


<訪問記>

引き続き、本丸御殿を見学中。

nagoya-7249表書院 一之間とその奥の上段之間。なんと、特別期間中とのことで、普段は立ち入れない一之間に入ることができた。間近で上段之間を見てみよう。

nagoya-7251表書院 一之間 内。襖の上の長押(なげし)と天井との間は通常壁だが、通気などのために穴が開けてある場合は「欄間(らんま)」と呼ぶ。ここではとても細かい格子が嵌められているので「格子欄間(こうし らんま)」という。天井は、梁の下に格子を組んだ「格天井(ごう てんじょう)」。寺院や書院などで見られる格式の高い形式。

nagoya-7251a-7232そして更に奥の、上段之間。金ピカの「床間(とこのま)」に、金ピカの「床脇(とこわき)」。藩主に万一のことが無いよう、帯刀した護衛兵が控えていると言われる右側の小さな戸の向こう側は「納戸之間」。天井は、先ほどの一之間よりも更に格式の高い「折上格天井(おりあげ ごう てんじょう)」。床の間の側面にもちゃんと絵が描いてある!

nagoya-7253上段之間の横、出書院(床間の横の出窓みたいなところ)脇の障子が開けてあり、中を覗き見る子ができる。一之間に入れない通常時はここから上段之間を見るのだろう。

nagoya-7257上段之間 横から。床間の床板には漆が塗ってあるのか、ピッカピカ。

nagoya-7258角度を変えて。目が眩しい〜。

nagoya-7261本丸御殿の公開予定図。平成28年には中央部が公開、平成30年には一番奥の上洛殿が完成するという。何度も来たい、名古屋城 本丸御殿! ちなみにこの説明板がある場所は奥書院奥から対面所へ続く通路の手前だが、対面所はまだ工事中なので、板戸がはめこまれていた。

nagoya-7263s奥書院の北側、細く暗い通路を通る。本来は左側の障子の向こうは中庭で、昼間は明るいはず。御殿完成の暁には中庭も復元公開されるのだろうか?

nagoya-7264溜之間。有事に兵が溜まる場所? 現在は、御殿復元に際し寄付等をされた個人団体名が掲示されていた。溜之間までが現在の公開場所。入口の中之口部屋へ直接通じる仮の渡り廊下が設置されているので、そこを通って出よう。なお対面所が出来れば、表書院から対面所へ向かうルートとなるため、渡り廊下はなくなるものと思われる。

nagoya-7267中之口部屋で仕切りに使っていたベルトの柄がカワイイ金鯱だったので一枚。ぷち見どころ。ちゃんと一対になっているが、阿吽じゃないのが、残念!

nagoya-7269s本丸御殿を出る。北側は車いす用スロープ。バリアフリー。ダイバーシティ。往時は当然無かった設備だが、それっぽい造りにしてあるのは、さすが。工事中部分の対面所・上洛殿は、全体がトタンの素屋根で覆われている(雨風から保護するため)。素屋根の中は、時間帯によっては工事の様子を見学できるそうなので、後ほど訪問してみよう。

nagoya-7271御殿の斜め前(北東)には、3つある本丸からの出口の1つ、二之丸へ通じる「東門」跡がある。残念ながら例によって米軍に破壊されているので、門跡の石垣だけがこうして残る。迷路のような巨大な石垣の奥へ進んでみよう。ちなみに訪問時はこの前で大道芸をやっていた。大道芸はいいけれど、石垣(遺構)の前じゃなく、何もないところでやってほしいな。

nagoya-7272本丸東門跡へ。横の看板を見ると「清正石」と書いてある。

nagoya-7273ここは東一之門跡。東門枡形の内側にあたる二階建ての櫓門。名古屋城は明治以降、陸軍省→宮内省の所管を経て戦時(昭和20年)は名古屋市の所有であり、恩賜元離宮公園だった。しかし市民の憩いの公園にも容赦なく焼夷弾をバラ撒いた米軍により、多くの国宝が失われたことを忘れてはならない。

nagoya-7275本丸東門枡形。二之丸への出口部分に高麗門が建っているが、これは本丸東二之門ではなく、別の場所に残っていた高麗門を移築したものだとか。その証拠に門以外の土塀は全て残っていない(燃えてしまった)。

nagoya-7276本丸東二之門の場所に建つ高麗門。柱や扉は年期を感じるが、上に乗る瓦と漆喰はすごく綺麗。説明板を見てみよう。

nagoya-7277旧二之丸 東二之門(東鉄門)。二之丸の東二之門は米軍の無差別爆撃にも耐えて残っていたが、その場所に体育館を建てるため解体してしまった。その9年後、再度組み立てられ、ここに設置されたという。めちゃくちゃだが、取り壊しじゃなくてよかった。平成24年まで解体修理していたようで、そのために瓦や漆喰が綺麗なのだろう。

nagoya-7279本丸東二之門跡に建つ、旧二之丸東二之門。ややこしい。東鉄門(くろがねもん)の異名のとおり、柱や扉には強度と耐火のために鉄の板が貼り付けられている。一般的に「くろがね門」(全体的に黒い)は鉄板、「あかがね門」(全体的に赤い)は銅板が木材の上に貼られている。ちなみに移築したにも関わらず石垣の幅ピッタリに収まっているのは、大きさが同じだったからか、移築に際してどちらかを合わせたからか。

nagoya-7280本丸東二之門前から東門枡形 内部を見る。正面にひときわ巨大な鏡石が見える。本丸正門の表門枡形の鏡石より、かなり巨大!

nagoya-7281説明板によるとどうやらこれが「清正石」のようだ。名古屋城内最大の石材で、天守台石垣の普請を担当した熊本城主 加藤清正公が運んで設置した…かのような名称だが、実はここ本丸東門は黒田長政公の担当だったそうで、この石も長政公によるものだが、巨石であるがゆえ、築城普請の名手として名高い清正公の名前がついて語り継がれてしまったそう。無念、長政公!

nagoya-7282s再度 東門跡から本丸御殿へ戻る。まだ完成したのは全体の1/3程度、素屋根部分の方が格段に大きいことが、ここから見るとよく分かるので1枚掲載。そして、素屋根内の上層部へ入ることが出来そうな階段が設置してあるので、そこへ向かおう。

nagoya-7283s階段の前へ。「こちらは出口です。」どうやら入口は奥のようだ。奥の建物か? ちなみにこのあたりから大天守の姿が見えるが、御殿復元用の建物がいろいろ建っていて、見づらい。復元工事前はこのあたりは広場で、大小天守の姿が一望できたようだ(参考:Wikipedia)。

nagoya-7284s御殿素屋根の横に建っていた建物は復元工事に関する資料の展示施設だった。素屋根の中へは、更にその奥の階段から入るようだ。

nagoya-7286本丸御殿復元工事現場 見学案内。月水金土日、9時から16時だがお昼休み時間は閉鎖。ヘルメット必須。現場に入るわけではなく、上に設置された専用通路から俯瞰する感じなのだが、工事の邪魔にならないよう静かに見学しよう。

nagoya-7287このほっそい通路から階段へ入る。見逃しやすいので注意。奥の青いカーゴの中からヘルメットを取って被って階段を上ろう。

nagoya-7288階段を上がって素屋根の中へ。高さ8.5mとのことで、結構階段を上らないといけないので足腰の悪い人は要注意。透明パネル越しに工事の様子を見ることができる。

nagoya-7295本丸御殿の北側にぴゅっと伸びたところ、孔雀之間 の屋根。骨組みはほぼ完成、といったところか。更に北側の上台所はまだ鉄骨状態だった。

nagoya-7296s復元工事中の「孔雀之間(右側)」「梅之間(中央)」「対面所(左側)」。まさに作業中のようで、職人が多く集まっていた。おつかれさまです。

nagoya-7297「在りし日の本丸御殿」。古写真。昭和20年まで現存していたので、白黒ではあるが、多くの写真が残っている。また国宝だったこともあり、詳細な実測図などもあり、完全復元が可能なようだ。

nagoya-7300既に完成している表書院等の3棟も、一部素屋根の中にまだ収まっている。

nagoya-7301上の写真と同じ構図で一枚。風雨にさらされていないので、完成した表書院の屋根もまだピカピカ。独特のカーブを描く柿葺(こけらふき)の屋根が素晴らしい!

nagoya-7302復元中の対面所。端っこの方から、御殿独特の屋根「柿葺(こけらふき)」が造られている!真上からアップで見てみよう。

nagoya-7303a-7299作成中の「柿葺(こけらふき)」。柿葺は、杉などを3mmほどの薄さに割った板を、屋根の下から上へ竹釘で少しずつ重ねていった、非常に手間のかかる屋根。薄いため、独特の造形美が見られることが特徴。カーブもお見事。「乗るな!」と書いてあるが、確かに足をかけた途端に全て落ちてしまいそうだ。

Part5ではいよいよ大天守へ向かいます。

>> 名古屋城 [5/8] へ続く。<<


訪問時期:2015年1月
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