名古屋城 [2/8] 二之丸から西之丸へ。辰巳櫓と大手馬出跡を見る

名古屋城前回までの名古屋城 訪問記。

地下鉄で市役所駅へ。外堀に沿って北上し、二之丸東二之門跡より入城。まずは二之丸内を散策、第三師団の庁舎建設のため破壊された二之丸だったがその後公園化された際に庭園が復元されている。


<訪問記>

nagoya-7127名勝 二之丸庭園(工事中)を越えて、道に沿って南へ。

nagoya-7129二之丸の西北エリアには細い堀が掘られていた。堀の向こう側の石垣の上も二之丸の一部だが、そのまま大天守の西北(御深井丸)まで続く。

nagoya-7130そして二之丸御殿からこの堀の下へ直接降りる事ができる「埋門」がここにかつてあり、それを記す石碑が建っていた。「尾藩勤王 埋御門之跡」

nagoya-7131埋門跡を上から見下ろす。土が積もってしまっていて(?) よく分からないが、石垣を直接下って堀へ降りる石段があったようだ。

nagoya-7132埋門跡 説明板。うめもん、ではなく、うずみもん、と読む(一般名詞)。姫路城など他の城でも多く見られる門形式の1つで、石垣の中をくりぬいて作った門のこと。戦時は緊急脱出路となるだけでなく、石や土で埋めてしまえば敵兵の侵入を防ぐ事もできる。

nagoya-7133埋門から延びている二之丸北西部の堀。堀底は斜面になっていて、向こう側は二之丸の北西端へと繋がるようだ。建物が二之丸内に多く建っていた頃は、この道が二之丸御殿から城外へ脱出するための最短ルートだったのだろう。

nagoya-7134少し角度を変えて二之丸北西堀とその石垣。

nagoya-7135二之丸西側。恐らくこの広場に二之丸御殿が建っていたものと思われる。そして向こうに見えるは本丸東南隅櫓、米軍の無差別爆撃にも耐えた、江戸期からの現存建造物の1つ。重要文化財。

nagoya-7137振り返って埋門跡を堀側から見てみる。蔦がからまっていて、よく見えないので、せめて埋門跡付近だけでも草を刈っていただきたい。

nagoya-7138二之丸西側へ。二之丸と本丸を遮る堀の底は何やら工事中のようで、ブルーシートで覆われている。北側に見えている門は、場所は本丸東だが、門自体は「二之丸東二之門」を移築したもの。行ってみよう。

nagoya-7139本丸東門(旧二之丸東二之門)前へ。このまま土橋を渡って本丸へ入ることもできるが、ルート通りに本丸へは表二之門(南側)から入ることとし、この門は本丸側から見に行くことにしよう。本丸東門の外側は盛大に工事を行っていて、あまり見栄えのいい場所ではなかった。

nagoya-7140二之丸北西部は工事中だが、本丸東門への道だけは開けてある。この左側の柵の向こう側は、先ほど見た埋門跡の向かい側の石垣の上にあたる。

nagoya-7141この辺りの石垣にも刻印がチラホラ。

nagoya-7143そのまま東南隅櫓の前まで。このまま内堀に沿って奥へ進み、本丸へ入る。東南隅櫓を見ながら進んでいこう。

nagoya-7144東南隅櫓、当時の名前は辰巳櫓(たつみやぐら)。出窓の下部は石落とし、千鳥破風に唐破風と、オシャレな外見。ピンと張った屋根の先端も堂々とした佇まいで実に良い感じ。

nagoya-7145内堀東南隅から見た、辰巳櫓とその奥の表二之門。辰巳櫓は東面と南面で顔が違っていて、南側には唐破風が無く、また出窓の屋根も千鳥破風(屋根の上に乗っかる形の三角屋根)ではなく入母屋破風(屋根の側面の三角部)になっている。

nagoya-7146角度を変えて、本丸表二之門と東門とが一緒に見える構図で1枚。往時は辰巳櫓の左右にも土塀が本丸周囲をぐるっと囲っていたことだろう。内堀の東側には、石垣の石材と思われる石が並べられているようだ。どこかの石垣が修復中で、その一時置き場にされているようだ。

nagoya-7147辰巳櫓(東南隅櫓)アップ。この貫禄!写真ではわからないが、よーく見ると鬼瓦に葵の御紋。天下普請。

nagoya-7148a-7163辰巳櫓を南西方面から。本丸側(内側)には、窓も破風も無いようだ。コスト削…いや効率的投資の結果といえる。

nagoya-7149辰巳櫓の南側あたりに、清正公石曳きの像がある。看板によると、天下普請では熊本城主・加藤清正公が天守台の石垣普請を担当し、その巨石を運ぶにあたって自ら石の上に乗り音頭を取ったと伝えられることから、この像が造られたとか。あくまで想像図。ただでさえ重い巨石の上に乗って更に重くするこの所業、現在なら間違いなくパワハラで処分だが、当時は殿自らのお出ましだ〜我らも頑張るぞ〜てな感じだったのだろうか。まあ、1t(1000kg)の石の上に乗ったとしたら合計で1.05t(1050kg)、5%の増量なら許される!?

nagoya-7160二之丸から、西之丸へ。この辺りの石垣は、隙間を小さな石で埋めることなく、豪快に積み上げた様相だった。

nagoya-7162二之丸と西之丸の間の堀。左が二之丸、一段高い右が西之丸(正確には大手馬出)。

nagoya-7164西之丸へ。奥に小さく見える櫓門は「正門」。

nagoya-7164a-7170西之丸南側の土塁の上へあがる石段があったので上から見下ろしてみよう。

nagoya-7164b-7168西之丸の南側、外堀を見おろす。往時は水堀だったと思われる。向かい側(三ノ丸?)は角に少し石垣が見られるだけであとは土塁となっているようだ。奥の方に小さく見える門は二之丸の西の端、二之丸の大手にあたる、二之丸大手二之門(現存)。

nagoya-7164c-7171土塁を降りて、本丸正門にあたる表二之門を見る。このあたりは今は西之丸と(一体に)なっているが、実は往時は大手馬出だった。それを示す説明板が、このあたりにある。

nagoya-7164d-7167大手馬出跡 説明板。西之丸と二之丸の間は直接つながらず「大手馬出」となっていて、それぞれ西之丸・二之丸との間に虎口や堀が設けられていた。しかし軍による接収ののち、名古屋離宮となった際に、通行の便のため(!)西之丸〜大手馬出 間の堀および両方の虎口は破壊された模様。

ちなみに、この説明板だけではイマイチ馬出の場所が分かりづらいので、城内に掲示されていた復元図を参照。

nagoya-7418s天守内に掲示されていた、名古屋城復元図より。現状は、大手馬出と西之丸が(間の堀が完全に埋められて)繋がってしまっている。二之丸と大手馬出の間の堀は先ほど見たとおり、現存。

nagoya-7165では気を取り直して、本丸南側に位置する正門、本丸表二之門へ。これは本丸表門の外側の門にあたり、この先の虎口の出口に櫓門である表一之門があったが例によって戦争で焼失。現在はこの二之門のみが残る。

nagoya-7166本丸表二之門 説明板。瓦葺きの高麗門で、軒廻りは漆喰塗り込め。

nagoya-7172本丸表二之門へと繋がる土橋の上から、内堀を見下ろす。空堀になっているが往時は水堀。底には芝刈りをしたような跡が見える。

Part3では本丸内へ入り、復元御殿へ向かいます。

>> 名古屋城 [3/8] へ続く。<<


訪問時期:2015年1月
– – – – – – – –
城めぐり関連ブログ人気投票参加中. いつも投票アリガトウ!

このブログは果たして何位でしょうか? (=゚ω゚)ノ

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中