大坂城 現存櫓 特別公開編 [4/4] 御金蔵は床下に石板を敷く堅固さ

大坂城現存櫓前回までの大坂城 現存櫓 特別公開イベント。

二ノ丸 一番櫓へ。話によると50年ぶりとなる内部公開だそう。床板には全面 すべりどめの加工が施されたままになっており、中の部屋と周囲の廊下(武者走り)とを区切る戸板もそのまま。説明パネルは新しかった。


 

<訪問記>

osaka_yagura-2108sでは4つ目の公開場所、本丸 御金蔵へ。ここは名前からも分かる通り、戦いのための櫓ではなく、幕府のお金を保管していた巨大金庫のような場所。防火、盗難対策も万全だろう。

osaka_yagura-2109s本丸中央付近、天守向かって右前あたり、博物館と配水池の間にあるこのナマコ壁の蔵が「御金蔵」。

osaka_yagura-2110a-2134まずは建物前に建っていた説明板を確認。ここは江戸中期の宝暦元年(1751)に築造、手前の部屋に通常の出納用金銀、奥の部屋に非常用の金銀を保管したという。1751年以前の金蔵も残っていたようだが高槻工兵隊敷地に移転されたあと焼失した模様。

osaka_yagura-2110b-2132sではいざ金蔵の中へ。金蔵の前でも櫓チケット(400円)販売中。

osaka_yagura-2110c-2131この分厚い扉。一番外側の、左右に開いている分厚い扉、奥に少し見える引き戸、説明によると更に鉄格子の扉の三重構造だとか。床もよく見ると石積みで持ち上げられていて、下から土を掘って侵入することも不可能にできている。

osaka_yagura-2110d-2123金蔵内部。まずは手前の部屋。中は一見普通。しかし窓は鉄格子、床板の下には石積み、壁は分厚い土壁。

osaka_yagura-2111手前の部屋には金蔵にまつわる展示品やパネル説明があった。少し見てみる。まず「金蔵とは」。幕府の金蔵として現存するのは日本でここ1棟のみ。

osaka_yagura-2111a-2110大坂城 金蔵の歴史。古文書によるとここにあった多聞櫓を改造してこの金蔵を造ったとか。陸軍により入口を南側(陸軍庁舎の方)に変えられるなど改変が施され、戦後はかなり荒廃していたとのことだが昭和34年からの解体修理で天保八年(1837)当時の姿に戻されたという。

osaka_yagura-2111b-2126梁の上には解体修理の際に取り替えられた古材が保管されていた。

osaka_yagura-2113奥の小部屋へ。ここは非常用の金銀を収めていたという。一部床板が剥がされ、石積みの様子を見ることができる。奥には排気口があり、そこにも鉄格子が付けられている万全さ。奥の部屋には窓も無いので、ライトがなければ真っ暗だろう。

osaka_yagura-2114奥の小部屋 上部。

osaka_yagura-2114a-2112奥の小部屋 床板下の石積み部。

osaka_yagura-2115奥の小部屋 床板下の石積み部アップ。石積みは切込み接ぎのごとく真四角に切り出され隙間なく敷かれている。これだと1個取り外してそこから侵入〜ということも難しい。

osaka_yagura-2117a-2120手前の部屋に戻る。パネル展示の残りを見てみよう。江戸時代のお金について。いきなりのっけから「1円はアルミ、5円は黄銅、10円は青銅、50円〜は白銅」は言われてみればそうだが今まで意識せずに見ていた事実を再認識させられる。江戸時代はもっと複雑で、金銀銅(銭)それぞれバラバラの体系だった。金はいわゆる「両」で、小判1枚=1両=4分=16朱。1両は現在の貨幣価値で約24万円だとか。最小単位の1朱でも15000円になるので、庶民は金など持たず銭を利用していた。銀は丁銀と呼ばれる銀の塊を重さ単位で取引していたという。都度重さを図らないといけないのでやや不便。ということで庶民の生活ではもっぱら取引は銭で、金1両=銭4000枚。つまり1銭(1文)=約60円。なるほど。ちなみに千両箱は1000両つまり24万円x1000=2億4000万円!

osaka_yagura-2118小判の模造品。時代を経るにつれ段々 小判の大きさが小さくなっていくのが幕府の懐具合が垣間見えて面白い。他に展示コーナーには千両箱も展示されていたが、ライトの関係で反射光が多く写真に収めるのは難しかった。千両箱という名前だが、500両用や10000両用の大型のものなどもあったとか。24億円の箱・・・! その葵の御紋入りの千両箱が、ざっと1000箱以上、この御金蔵の中に納められていたという。

osaka_yagura-2128御金蔵の小窓。細い鉄格子がビッシリ。真ん中には何かのやりとりなどに使うのだろうか、ちょっとした小窓が付いていた(錆び付いているのか開かなかった)。

osaka_yagura-2135外へ。先ほど見た小窓を外から。鉄格子の外側には分厚い土扉もついている。

osaka_yagura-2137s御金蔵の屋根に目をやると、鬼瓦には葵の御紋。幕府の金庫です。

osaka_yagura-2138御金蔵の東隣りでは、秀吉時代の大坂城の石垣発掘作業が進行中。この地下に展示施設を造る予定だとか。(参考:大坂城豊臣石垣公開施設完成予想図

osaka_yagura-2142さて今回の特別公開イベント、チケットの半券にはプレゼント引き換え券もついていて、それを御金蔵 南の旧陸軍第四師団司令部庁舎 内の売店へ持っていけば貰えるという。さっそく行ってみると、今回のイベントモニュメントをかたどったピンバッジ(全10種)が抽選で1つもらえるという。はずれなしだが、どれが当たるかは分からない(選べない)とのこと。折角なので豊臣方、更に折角なので秀頼公がいいな。さっそくひいてみると・・・

osaka_yagura-2143後藤又兵衛でしたー。

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訪問時期:2014年11月

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