大坂城 [6/8] 静かな西の丸庭園はゆっくり天守遠景を望むには最適

大坂城大坂城 [5/8] の続きです。

Part5では北西の京口門から外堀の外周に出て、外堀越しの西の丸に現存する櫓やら石垣やらを見ながら散策した。そのまま外堀に沿って南下し、再度 大手口へ。Part6では大手口から再入場し、西の丸庭園へ向かいます。


<訪問記>

再度、大手口より入城。

osaka-7279a-7281大手門 多聞櫓を入ってすぐ左には、石段の向こうに現存櫓の1つ・千貫櫓が見える。が、土塀が邪魔してここからではこのぐらいしか見えない。なお千貫櫓があるのは西の丸庭園内になるので、土塀の向こうに行くには西の丸庭園に入る必要がある。

osaka-7280千貫櫓の説明板はこちら側にある。1620年、徳川期大坂城の創建当時に造られた櫓。工事責任者は、あちこちの城の庭園やら縄張りやらを担当している当時の人気建築家・小堀遠州(こぼりえんしゅう)。大手口をサイドから睨んで守る重要な防衛拠点。

SONY DSCさて西の丸庭園へ向かおう。大手口から入城して少し進むと左手に西の丸庭園への入口が見えてくる。西の丸庭園は有料、門の奥に見える小屋でお金を払おう。個人的には、常に人で溢れかえっている大坂城内よりも、人が少なく静かで広い西の丸庭園はお気に入り。

osaka-7283西の丸庭園 案内図。北は左、今は右上にいる。千貫櫓・乾櫓の他にも、いくつか建物があるようだ。グルッと順に見ていこう。

osaka-7284まずは千貫櫓へ…なんと工事中。櫓自体が工事中なのではなく、櫓の前の地面を工事しているのだとか。では櫓そのものには近寄らせて欲しかった。残念。

osaka-7286西の丸の中央はかなりの広さの広場になっている。写真には写っていないが、当日は子供たちが集まって(遠足か何かか)弁当を食べていた。弁当の後はおそらく広がって遊びまわるだろうから、その前に写真を撮っておく。なお大坂城西の丸といえば、秀吉公の正室おね(北政所 きたのまんどころ)の屋敷があったことで有名だが、それは豊臣期大坂城の話であって、ここではない。なお秀吉公の子供を産んだ側室 淀殿(浅井三姉妹の長女 茶々)は1615年大坂夏の陣で秀頼公と共に自刃したが、正室 北政所は秀吉公死後に大坂城を退去し京都新城(高台院屋敷)に住んでおり京都で80歳近くまで生きたと言われる。

osaka-7289千貫櫓の北、石垣が堀に飛び出たところ(横矢掛けとも言う)の角に櫓台跡が残る。焼失した坤櫓(ひつじさるやぐら)跡。

osaka-7290坤櫓跡 説明板。千貫櫓と同規模だったという。これも例によって米軍の無差別爆撃により焼失。大手門や乾櫓は残ってこの坤櫓は燃えたということは、米軍の爆撃により大坂城全域が燃えたというわけではなく、たくさん落とされたであろう爆弾(焼夷弾?)が運悪く当たったところだけが焼失したということなのかもしれない(あるいはその逆?運良く当たらなかったところだけが残ったか)。

osaka-7293坤櫓台の上から、大手門方面を見る。

osaka-7294坤櫓台上。

osaka-7295西の丸庭園 最北端に残る、乾櫓。L字型の変わった櫓だ。残念ながら櫓に隣接して木々が植えられていて、せっかくの櫓の形がよく見えない。

osaka-7296乾櫓 説明板。

osaka-7298外堀沿いから離れて、庭園の内部へ。庭園の中央部は先ほど見たように広場になっているが、周囲はこのとおり並木道の様相。

osaka-7299中程に建つ和風の建物は「大阪迎賓館」。1995年APEC大阪開催の際に非公開首脳会議の会場とすべく建造されたもので、一見して想像できるとおり、二条城に現存する御殿を参考に作られたとか。木造のようにも見えるが実は鉄筋らしい。現在は庭園訪問者の休憩所として利用されているとのこと。

osaka-7300中に入ってみるとこんな感じ。奥には首脳会議が行われた洋風の部屋も見学できる。ここでカフェでもやれば眺めもいいのでそこそこお客さんは入りそうな気もする。

osaka-7302迎賓館の東隣りには石造りの重厚な倉庫がある。焔硝蔵(えんしょうぐら)。火薬を保管しておく場所のことで、この重厚すぎる作りは、以前の焔硝蔵に雷が落ち多数の被害者を出す大爆発を起こしたことを反省し、これだけの作りになったとか。中には入れないが扉は開いていて、柵の向こうに見ることが出来る。グルっと回ってみよう。

osaka-7304焔硝蔵 反対側。よく見ると鬼瓦には葵の御紋。

osaka-7305a-7301焔硝蔵 説明板。耐火・耐久・耐水を果たすべく、これだけの構造になっているとか。壁の厚さは2.4m!説明板には書いてないが、これだけの構造のため、明治以降に大坂城を接収した陸軍もここを火薬庫として利用したという。

osaka-7305b-7303焔硝蔵のあたりから見た大天守。カーブを描く緑の垣根の向こうにいい具合に見える。

osaka-7306広場へ戻ってきた。広場から見る大天守の壮大な姿を、様々な角度から楽しんでみよう。大坂城大天守ギャラリー第2弾。まずは正面から。

osaka-7309広場の広さ加減を感じるべく、超広角レンズで撮影。時間帯によっては子供たちが走り回っている。人も少なく車もおらず危険なものもない、小さな子どもを走り回らせるには絶好の場所なのかもしれない。

osaka-7311大天守を正面からズームで。この重厚感!望楼型天守は、望楼が乗る部分の大屋根(4層)が見える角度からの見栄えがやはりドッシリと構えていて、良い。

osaka-7318少し南に移動して、ナナメから。これぐらいの角度でもまだ大天守のドッシリ感は充分健在。

osaka-7319更に南へ。西の丸庭園からはこれぐらいの角度が最も南からの姿になる。側面の二層ぶち抜きな千鳥破風(三角の屋根)が大きすぎしかも2個繋がっていて、ややシツコイ感じがする。

Part7では西の丸庭園を出て再度本丸へ。先ほどは天守の横からすぐに北側へ抜けてしまったので、今回は本丸内をゆっくり散策してみよう。

>> 大坂城 [7/8] へ続く。<<

訪問時期:2014年10月
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