品川台場 [後編] 土塁ギリギリに建つ史蹟碑を見に台場の先端へ

品川台場品川台場 [中編] の続きです。

お台場から海浜公園を通って品川台場跡へ入る。台場跡は台場公園として整備されているが遺構を出来るだけ見やすいような造りになっている。見事な土塁と、石垣で囲まれた弾薬庫跡。気になる砲台跡やカマド跡などは後年のイミテーションのようだ。 後編では土塁の上を周回して台場跡をじっくり見てみよう。


<訪問記>

s_daiba-5350砲台跡へ。前述のとおり、これは江戸時代のものではない。しかし見た目は十分古ぼけていて、注意深く入口の看板を読んでなければ、まるで当時の遺構のようにも見える。土台の石が割れて隙間から芝生が生えてきている有り様。

s_daiba-5352正面から。まるで天空の城(但馬国竹田城ではなくラピュタの方)。ロボット兵が守っていそう。

s_daiba-5353イミテーションの砲台跡を見て更に土塁上を奥へ。往時も砲台の周囲に木を植えて中が見えないように(「蔀(しとみ)」)していたのだろうか? などと妄想しながら進む。

s_daiba-5355このあたりからは第六台場がよく見える。摩天楼に囲まれた海にぽっかり浮かぶジャングル島は、やっぱり異様。先ほど歩いてきたレインボーブリッジはこうして見ると結構長い。

s_daiba-5357土塁から下に降りる道があった。下を見下ろすと何やら建物の礎石が並んでいるが、説明板等なく詳細不明。よく見ると地面にも石畳が敷き詰めてある。

s_daiba-5358下に降りてみる。このあたりは木々が生い茂ったままになっていて、外からは見えない。

s_daiba-5359奥へ進むと、土塁の切れ間に到達。この先は往時の第三台場の入口だった波止場になるが、道が封鎖されてていけないようだ。しかし土塁の上にあがる石段が造られているので波止場を上から見ることは出来る。

s_daiba-5360波止場へ通じる道。土塁の両側はよく加工された石積みでしっかり固定されている。

s_daiba-5360a-5375レインボーブリッジから見た時は、波止場の左側(台場内側から見て)に史蹟碑が見えたので、そこを見に行ってみる。左側にも緑が刈り取られた道がある。

s_daiba-5361緑が刈り取られた道を暫く進むと難なく波止場の上へ。しかし波止場自体には降りることは出来ないようだ。

s_daiba-5363波止場から台場への道。先ほど見た、封鎖している柵はこちらからだと草に埋もれてよく見えない。

s_daiba-5364では台場先端の史蹟碑へ。昭和2年8月建設、東京市。現在の23区は戦前まで「東京府 東京市」だった。第二次世界大戦中の昭和18年に東京都となった。

s_daiba-5365史蹟碑の反対側へ。「天然紀念物保存法ニヨリ 大正拾五年拾月 内務大臣指定」と経緯が記してある。台場が”天然”記念物?と思うかも知れないがこの法律の正式名称は「史蹟名勝天然紀念物保存法」で人工/天然区別なく取り扱うものだった。戦後 文化財保護法に変わり「史蹟」も「史跡」と表記が改められたため、石碑に「史蹟」と旧字で書いてあったらそれは戦前の法律に基づく碑だということが分かる。

s_daiba-5368史蹟碑の前へ行こう。台場も旧字の「臺場」となっていて、今どきは一見して読めない。第三台場ではなく「品川臺場 参番」というのが当時の名称のようだ。

s_daiba-5372結構土塁のギリギリに立っているので、史蹟碑を正面からバッチリ押さえようとするとかなり危ない感じになる。頑張ってこれが限界、落ちたら大変。

s_daiba-5377再度土塁を降りて、柵の手前から反対側へ渡る。台場の中を見下ろすとまるでスタジアムかのような印象。

s_daiba-5379波止場への道の向こうには先ほど見た史蹟碑が見える。

s_daiba-5383土塁を歩いて入口の方へ戻る。途中土塁の上に何やら金属片が埋められた場所があった。何かがここに建っていた(砲台?)ようだが撤去されて久しい様子。

s_daiba-5384入口のちょうど上あたりから遊歩道(海浜公園)を見下ろした図。

s_daiba-5386台場を降りる。降り口あたりからすぐ横を見ると台場の周囲の石垣を間近に見ることが出来る。急造だがしっかり作りこまれた石垣、幕末で築城が激減して久しいとはいえこの仕事は流石。上部が「せり出した」形になっているのは西洋流「はね出し工法」という技術の転用で、他に「五稜郭」「龍岡城」など国内の西洋風城郭建造物でも見られるが、珍しいところでは熊本の近世城郭「人吉城」でもこの技術の応用が見られることで有名。

s_daiba-5387台場の下の遊歩道を見て回る。低い柵に囲まれたエリアに石の残骸が乱雑に置かれたスペースがあった。台場の建造物を破壊した跡だろうか。

s_daiba-5393遊歩道の石垣は一部上部まで積み上げられていて、その上を歩くことが出来るという不思議な状態だった。凸凹して歩きづらい。ちなみに遊歩道が台場の横まで伸びている部分があって、そこまで行ってみたが草ぼうぼうなだけで特に何もなかった。以前ここが潮干狩り場だった名残か、貝殻が大量に積み上げられていて少し異様な雰囲気。

大都会東京の海に残る台場跡。皇居東御苑に残る江戸城跡とともに都内のお気軽週末歴史スポットの1つと言える。台場公園を訪れる際はぜひレインボーブリッジを歩いて渡って第六台場も近くから見よう。

訪問時期:2014年9月
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