小諸城 [後編] 住宅街の真ん中に建つ慶長時代の大手門は必見

小諸城小諸城 [中編] の続きです。

本丸外周を反時計回りで散策。天守台の石垣は、テントを上から見下ろしたような四方が引っ張られたような独特の形をしていた。水ノ手展望台から千曲川を見て、富士見展望台から富士山を見るも見えなかった。そして本丸外周南側より、本丸へ。


<訪問記>

komoro-0921本丸外周南側の、本丸への入口。古い石段の右側にスロープみたいな道があるが、近年バリアフリーで造られたものだろうか? 今はすんなり馬場跡からこの南側の入口まで到達したが、古絵図を見るとここまでの間に色々施設があったようだ。通常の入城ルートは黒門側なので関係者入口といったところか。小諸城には江戸時代に描かれた詳細な古絵図(正保城絵図ではない藩内部のもの)が残るそうなのだが、残念ながらネットでは見つけられず。国立公文書館DLにも無し。こういった城絵図を全て網羅した本が出たら欲しい(が巨大な本でないと解像度的に文字を読むのが難しくなるか)。

komoro-0923本丸内へ。入ってすぐ左側に、本丸周囲の石垣の上に登る石段を発見。ここから石垣の上を通って直接天守台へ行く事ができるようだ(天守台には神社の裏側の道からも行ける)。ここから行ってみよう。

komoro-0924s本丸西側の石垣の上へ。往時はこの上を土塀か多聞櫓が建っていたのだろう。左側は柵等なく旧馬場から5mほどの高さがあるので気をつけて通行しよう。

komoro-0925sどんどん北へ進む。奥に飛び出た石垣の部分が見える、あれが天守台。

komoro-0926s天守台に近づくと、石垣の上をほとんど占拠している巨木がいくつかあった。落ちないように気をつけて通行しよう。

komoro-0927a-0948天守台へ。周囲の石垣よりも1mほど高いだけのようだ。

komoro-0933a-0939天守台の上 全景。中央に石碑があり、奥には一本の桜の巨木が立つ。切り株がいくつかあるところをみると、前はもっと木がバンバン生えていたようだ。今のほうがすっきりしていて良い。

komoro-0934天守台中央の石碑と、奥の桜。石碑には「三層の天守閣がありましたが落雷により焼失 その後再建されなかった」と簡素に説明。

komoro-0937s天守台の上から見下ろした本丸外周北西部。

komoro-0952s天守台を降りて、すぐ目の前にある石段から直接 懐古神社の裏手へ出る。神社の方へ歩いて行くと、先ほど入口で見た「勘助ゆかりの鏡石」の看板を発見。案内にそって進む。

komoro-0955勘助ゆかりの鏡石。「鏡石」というと普通?は城の入口付近にある石垣に埋め込まれた巨石のことを指すことが多いが、これは文字面のまま「鏡のような石」だった。勘助が常に愛用した、とあるので、これを鏡代わりに使ったということか。お洒落さん。

komoro-0956a-0959懐古園の碑。よく見ると達筆な石碑の題字は何と勝海舟の書!

komoro-0961s黒門方面から本丸へ入ってくると立っている懐古神社の石碑は、旧小諸領 境界石標 の裏側の再利用だった。裏側にはこの通り「從是西(これよりにし) 小諸領」。境界石標が神社の標石に使われていることは結構多い。(例:水口城下の藤栄神社

komoro-0963s表側に回って、懐古神社の石鳥居。標石は、左側が懐古神社、右側が小諸城址。

komoro-0964a-0958s鳥居をくぐって、懐古神社拝殿。真上に太陽があって完璧な逆光が何だか神々しい。正面の軒唐破風(のきからはふ、”{“を90度右に倒した形の屋根)、その下の柱には高麗門のような小さな屋根が付いている。

では城内から出て、線路の向こうに現存するという大手門を見に行こう。

komoro-0967a-0977三ノ門を出るとすぐ線路が道を遮っているが、少し東側に地下道がある。前の木札にも、地下道を進むと小諸城大手門と書いてある。地下道の左側にも石垣と巨大な土塁が残っていた。

komoro-0968a-0976地下道を過ぎてしばらく住宅街を進むと「大手門公園」に出る。右奥の高い石垣の奥に見える屋根が大手門か。

komoro-0969大手門の正面へ。住宅街の真ん中の公園に、この貫禄! 横の石垣もすごく高い。

komoro-0970小諸城 大手門 説明板。江戸初期の慶長17年(1612年)に仙石秀久が小諸城を近代城郭に大改修した頃の貴重な現存巨大建造物だが、明治維新後は教室・料亭として使われ、姿形も結構変わってしまったようだが、平成20年に元の姿に戻されたそうだ。素晴らしい。藩内部に残っていたという詳細絵図が大いに役立ったようだ。

komoro-0972大手門を内側より。何と二階が公開されていて奥の階段から上がれるようだが、時間の関係で今回はパス。残念。

komoro-0973内側にあった、達筆の説明板。二階は畳敷きだとか。

komoro-0974少し離れて大手門と脇の石垣。すぐ横に家があり、本当に住宅街の中に建っている。

小諸城跡。現存する巨大な櫓門2棟だけでなく、神社となったおかげで豪壮な石垣と深い空堀がほぼ当時のまま残る城域は一見の価値あり。

訪問時期:2014年4月

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