鬼ノ城 [中編2] の続きです。
巨大な復元西門を見て、反時計まわりに城跡散策を開始。水門跡や城門跡が続き、それらを結ぶ通路上にも石垣跡や敷石跡、すごい眺望が見られ、延々と続く通路を歩いていても飽きさせない。どんどん奥へ進もう。
<訪問記>
通路上で時折みかける、石佛が納められていたであろう石棺。石佛は壊れてしまっている。なんだか悲しい気分。
高石垣ポイントへ。ここは少し折れ曲がりがあるため、斜めから見る事ができる。かなりの巨石も積上げてある。すごい迫力!
そして高石垣エリアの上には、信仰の対象とされていたのだろうか、かなり大きくそして表面がキレイにされた巨石が鎮座していた。その前には祈りスペースのような石垣が。
土を削って道を造った、切り通しのような通路。
第4水門跡。他の水門跡と異なり、あまり遺構ははっきりと残っていない。
しばらく進むとまた大きく切り開かれ、何やら復元された場所に到達した。往時は木が伐採され、城内のどこにいてもこのような眺望があったのか、もしかしたら360度この眺望だったのだろうか、と考えてみる。
崖に向かって石積みがなされている。パンフによるとここは東門跡だ。今まで見てきた西門、南門に比べると幾分小ぶりだ。
東門跡 説明板。麓からこの東門跡への山道は、今でも利用されているという。パンフに地図を見ると、歩いて上がってきた車道コースとはまったく反対側にあたるので、地元民しか使わない道なのかもしれない。
東門をもう1枚。門内まで入って下を覗いてみればよかった(山道が見えたかも?)。これだけ崖の端っこに門を造っていれば、東側 山麓の住民や敵兵にも威圧感たっぷりだっただろう。
当時は石段だったのかもしれない跡が残る、通路。中途半端に残っていると非常に歩きづらいのでくじかないように要注意。
分かれ道へ。右へ行けば更に奥の第5水門および屏風折れの石垣跡へ。左前へ進めば城域中央にある礎石建物群の方へ。案内板が立っているのでそれを見てコースを選択。
分かれ道の案内板。この先は屏風折れの高石垣以降は結構向こうに北門跡がある程度なので、屏風折れの石垣まで進み、その後ここに戻ってきて山中に入って礎石建物群跡へ向かうルートにしよう。
右ルートへ。細い通路沿いに、巨石が並ぶ。運んできたのではなくここにあったものだろうが、それにしても四角くまるで加工されたかのような形状に驚く。
巨石群を越えると、石が削れらたような細い通路から、向こうの方の高石垣と思われる場所が見える。結構遠い。
石を削ったのではなく、通路の左右に巨石を並べたのだろうか。しかし石の側面はまっすぐ切られたような断面になっている。どちらにしろ、戦国時代の山城以上の迫力を醸し出している、更にその1000年前の遺構。
しばらく通路を進む。第5水門跡は看板はあったが現場がどこがどう水門跡なのかちょっと分かりづらい状態だったので写真は割愛。そして水門跡を越えると視界が開け、右側は断崖絶壁の登り道となる。足もともかなり悪いので、できるだけ左側を歩いて登る。
そして、この先の登り切った場所に、外界へこれ見よがしに威容を見せつける巨大な高石垣が!疲れもふっとぶこの巨大遺構。
>> 鬼ノ城 [後編] へ続く。<<