岡山城 [3/4] 上段下石垣は丸石の緩やかな野面積み。

岡山城 訪問記 − 其ノ三(全四回)。
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天守見学を終え、中段に降りる。江戸時代の中段拡張に伴い地下に埋められた宇喜多時代の石垣展示施設で、珍しく鋭角に折れ曲がった石垣跡を見る。本丸内唯一の現存櫓である月見櫓を見学した。


<訪問記>

中段に残る遺構は、現存しているものは先ほど見た月見櫓だけで、残りは「跡」のようだ。軽く見て回る。

okayama-8805竹柵に囲まれたエリアには、正確に切られた石で囲まれた大きな穴蔵が残る。

okayama-8805a-8804穴蔵 説明板。地下冷蔵庫ということか。

okayama-8807中段の中央付近には、元々ここにあったという泉水を復元してある。発掘調査で出土した遺構は地下に戻して同じ構造で再現したとか。水が漏らないよう、底に漆喰を貼る仕組みという。

okayama-8807a-8812泉水越しに見る大天守。良い眺め。しかし往時は間に大きな表御殿があったので、こういう眺めは無かった。

okayama-8808 月見櫓のすぐ南にあった数寄方(すきかた)櫓跡。表書院の茶室(数寄屋)で使う茶道具をしまっていたのではないかとのこと。ここも月見櫓と同じく、中から見ると3層だが、外から見ると2層に見えたという。

okayama-8810多門櫓跡。3層の櫓がなかったところは土塀だけでなく多門櫓も建っていたようだ。

okayama-8813多門櫓の先にはこれまた3層の伊部櫓跡がある。備前焼の生産で栄えていた伊部村で造られた櫓ではないか、とのこと。ちなみに今は石垣の上に落下防止用の「白壁」が建てられているが経年でハゲてしまっている。

okayama-8814a-8824中段最大の櫓、3層4階建てだった大納戸櫓跡。他の櫓は白漆喰の白壁だったが、これは下見板張りの黒い櫓だったという。横20mもある大きな櫓だ。

okayama-8817中段にはもう1箇所、地下に眠る宇喜多時代の石垣展示施設がある。こちらも見てみよう。

okayama-8818こちらは隅石ではなく、平面部分の石垣の一部を展示している。

okayama-8819施設内の石垣説明板1。発掘調査により、現中段の拡張工事で宇喜多時代の石垣がほとんど覆い隠されていく様子がわかったとのこと。

okayama-8820石垣説明板2。本来ここにあった石垣は高さ10mほどの高石垣で、頂部は壊れており、出てきた石垣の上3mほどを展示しているとのこと。またこの土の中から、桐紋の金箔瓦が出てきたとのことで、豊臣政権下での宇喜多秀家の大大名ぶりが分かる。またそれが埋められていたということから、時代は徳川の世に移り、豊臣政権下のものがぞんざいに扱われていたということか。

okayama-8839中段を1週したので、南側 不明門の横から下段へ降りてみる。説明板によるとここには巨大な櫓門である「鉄門(くろがねもん)」が建ち、大手口から中段へ続く道を堅固に守っていたとのことだ。

okayama-8842鉄門跡を下から見る。左右の石垣の間をまたいで大きな櫓門が建っていた。よく見ると左右の石垣の雰囲気が大きく異なる。

okayama-8842a-8853鉄門跡を下段から見上げる。先ほど見た内側の様子と外側の様子が結構違う。積み直し工事をしたのかもしれない。

okayama-8843ちょうどこの場所は不明門下にあたる。不明門下石垣についての(消えかかっている)説明板があった。右隅は宇喜多期の石垣に被せて造成されており、上部は積み増し、中部は幕末に崩れた際に修理しているとのこと。その情報を元に、不明門下の石垣を見てみよう。↓

okayama-8845不明門下の石垣。右側の石垣は角度が緩やかで苔まみれな宇喜多期の石垣。その上にかぶせるように、打込み接ぎの石垣が盛られている。上部の黄色い部分が門建築時に積み増したところか。

okayama-8846先ほど見た宇喜多期の石垣を奥の方まで見てみる。比較的丸いままの石を用いた石垣が、ゆるやかに積上げられている。少し孕んでいるような気がしないでもない。

okayama-8847角度を変えて。下部がボコっと孕んでしまっている。いずれはここも修理されるのだろう。

okayama-8849本丸上段南端の石垣全体像。隅石は、算木積みの前身のような形で積まれている。

okayama-8854そのまま大手門の方へ向かっていき、中段 大納戸櫓跡下の石垣を見る。野面積みは野面積みだが、今まで見てきた石垣とは異なり石垣の角が反り立っている。

okayama-8855大納戸櫓台の石垣 説明板。中段の増設された部分の石垣のため、小早川氏・池田氏による石垣と思われる。池田氏の頃はもう打込み接ぎになっているものと思っていたが、場所によってはまだ野面積みを用いることもあったということか。

このまま下段を北上し、月見櫓の下の方へ向かう。

>> 岡山城 [4/4] へ続く。<<

訪問時期:2014年3月
撮影機器:SONY NEX-C3
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