犬山城 [後編] 3Fまでは梁むき出しで無骨だが4Fは赤絨毯

犬山城 [前編] からの続きです。三の丸の駐車場からスタートし、石段を上がり、鉄門を越えて本丸、天守へ。あいにくの雨だがさすがは国宝、団体のお客さんが多く、各所で写真撮影に一苦労。この苦労もまた有名城への登城の楽しさの一つか。

<訪問記>

inuyama-7777天守1Fから2Fへ上がる階段。結構急だ。しかも何故かこの手の階段はつるつるに磨いてあるので、滑りやすい。スリッパは履かないほうがいいかも(滑るリスクを取るか靴下が汚れるリスクを取るかの二択)。階段の左奥のスペースは付櫓内部。内部は意外と狭い。

inuyama-7779a-7784天守2Fへ。中央部が広いスペース(武具の間)になっており、いまは天守の雛形および古写真を展示したスペースになっている。魚眼で撮ってみるとこんな感じ。この部屋の周囲は廊下(武者走り)になっている。

inuyama-7780天守2Fの廊下。梁がむき出し。床は相変わらずワックスでツルツル。

inuyama-7781a-78022Fから3Fへの階段。2Fは大きな屋根を持つ櫓部分の上層階になるので、3F(望楼の下)までの階段はこのとおりちょっと長い。やっぱりツルツルなので気をつけて上がろう/下がろう。前の人がしゃがみながらゆっくり進んでても決して煽らないように。

inuyama-7791a-7799天守3F。望楼の下フロアなので天井は低く、また狭い。左右を貫く巨大な梁にうっとり。ここはちょうど望楼の下の唐破風があったところで、その名も「破風の間」。唐破風(”{“を90度右に傾けた形)と千鳥破風(三角)を内側から見られる。

inuyama-7792a-7800唐破風の中を見ると、天井も唐破風の形をしていた! 四角い部屋の外側に唐破風を載せているのではなく、建物の形からして曲線になっているこのコダワリにしばし感動。

inuyama-7793a-7798そして望楼最上階へ。3Fまではぶっとい梁がむき出しの無骨な印象だったが、最上階は赤絨毯に天井板があり意外な印象。壁には歴代の城主が飾られている。最近まで個人所有だったこともあり、直近4代の城主は”写真”。

inuyama-7794犬山城天守からの眺望…だが生憎の雨でこのザマ。天気が良いとこの方向に小牧城が見えるはずなのだが、まったく分からず。そしてあまりのガッカリぶりに望楼を飾る花・花頭窓を撮影し忘れるというザマ。ううむ。国宝ということもあってか、高欄の廻りを囲う金網などはない。落ちないように警備員が常時見張っていた。

inuyama-7795負けずにもう1枚。西側の木曽川と、それに架かるライン大橋。橋のこちら側は愛知県、向こう側は岐阜県になる。ライン大橋はただの橋ではなく周辺地区の取水用の可動堰とのことで、正式名称は「犬山頭首工」というらしい。

inuyama-7796雨は雨だがそれほど酷くないため、近くは見える。ということで天守から見下ろした本丸の様子。正面が鉄門、右側の二階櫓は茶屋(模擬櫓)。桜見物用の赤い長椅子が目を引く。

さて天守を降りて、城周辺に鎮座している神社に参拝しよう。

inuyama-7805a-7809まずは城の東側に鎮座する「針綱神社(はりつなじんじゃ)」。元々は犬山城天守のある場所付近にあったそうだが、築城にあわせて近隣へ移り、廃城後の明治時代に再度ここへ遷座したという。ホームページによると1000年以上も犬山に鎮座し続けたこともあり、非常に立派な鳥居が建っていたので順に紹介。まずは一の鳥居。

inuyama-7805b-7807針綱神社 二の鳥居。

inuyama-7805c-7806拝殿下の大階段の麓にある三の鳥居。頑張って50段ほどの階段を上がろう。

inuyama-7805d針綱神社 拝殿。なんと犬山城を築城した織田信康が妻の安産祈願のために自ら彫った狛犬が伝わるとか。すごい。今も針綱神社は安産祈願にご利益があるとか。

針綱神社の隣にはもう1つの城内神社である三光稲荷神社があるが、境内を工事していたので雨ということもあり今回は参拝を見送り。城下町の散策へ。

inuyama-7810城下町には犬山神社の他に「城とまちミュージアム(文化史料館)」および「からくり展示館(文化史料館別館)」がある。中は祭で使うというからくり人形がずらり。有名な茶運人形もあった。実際に操作できるからくり人形の展示もあり。が、総じて説明が少なく、からくり人形に詳しいか強い興味がないとなかなか厳しい。入場料100円。なお展示館の前には犬山城三の丸 武術稽古場跡 の石碑が立っていた。

inuyama-7810a-7828からくり展示館の門は江戸時代に造られた袖部屋付き庄屋門。屋根の下にはこれも江戸時代に彫られたという唐破風が飾ってあった。寛永18年(1641年)制作とのこと。

inuyama-7811こちらが文化史料館本館、城とまちミュージアム。別館と違って近代的な建物だ。入場料100円。

inuyama-7812a-7824中の様子。江戸時代の城主 成瀬家に伝わる品々の展示に加え、中央に大きな犬山城および城下町の模型がある。

inuyama-7813a-7822犬山城の歴史、構造などなどに関する大きな説明板。読みたい方はクリックして拡大賜りたい。

inuyama-7816犬山城 模型。なかなかの迫力でよく出来ているが、ガラス張りかつ城下町全体の模型のため、なかなか近くでジックリ見れないのが残念。

inuyama-7821城下町 部分のアップ。祭をしているシーンが再現されている。建物だけでなく、生活する人たちが再現された街模型は大好き。ぜひクリックで拡大してジックリ見て頂きたい。

inuyama-7829犬山神社へ。針綱神社とは違ってこじんまりとしているが、こちらも由緒正しい歴史ある神社。

inuyama-7830犬山神社 本殿。

inuyama-7832駐車場にあった 犬山城下町 案内図。木彫りの説明板だ。本丸には当時たくさんの櫓がぐるっと廻りを囲んでいたことがよくわかる古絵図が載っている。これもクリックして拡大可。

日本が誇る現存12天守および国宝4天守の1つ、犬山城。期待を裏切らない見事な天守が楽しめるが、現地で得られる情報が天守に偏りすぎている感があり、天守以外の遺構に関する説明がほとんどないのが気になった(特にパンフ)。天守以外は石垣含めほとんどが復元ということもあるのかもしれないが、お城は天守だけではないので、犬山城全体を歴史資産として捉えて訪問者に紹介していただければ。

訪問時期:2014年3月
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