伏見桃山城 (キャッスルランド跡地) : 赤くそびえる伏見のシンボル、六層模擬天守。

JR桃山駅の北東にそびえる赤黒い天守、伏見桃山城。これは元「伏見桃山城キャッスルランド」という遊園地の目玉建造物だった。キャッスルランドは近鉄グループの株式会社桃山城により昭和39年に開園した遊園地で、赤黒白のド派手な六層天守を旧伏見城 御花畑山荘跡に”築城”。しかし当のキャッスルランドは2003年に経営不振により”閉門”。天守も”破却”される予定だったが近隣住民からの強い要望により保存され、跡地は運動公園として整備された。天守の内部は開園中は公開されていたが、現在は耐震強度上の問題があり立入禁止。なおここには秀吉・家康が16−17世紀に建てた伏見城の遺構は無く、あくまで「場所が近いだけのお城風公園」であり、天守の種類で言うと場所も外観も史実に基づかない「模擬天守」にあたる。個人的には日本で一二を争う「カッコいい模擬天守」。

<基本データ>
●名称:伏見桃山城 (Wikipedia)
●所在:京都府京都市 (マップ)
●築城:1964年 (昭和39年)
●築主:近鉄グループ
●遺構:模擬天守、模擬城門、模擬石垣

※ 秀吉・家康時代の伏見城跡 (現 伏見桃山陵/明治天皇陵) への訪問記はコチラ


<訪問記>

fushimi_cl-01旧伏見城キャッスルランドの天守は「伏見桃山城運動公園」内に建っている。JR奈良線・桃山駅より徒歩15分。桃山駅からまっすぐ北に延びる道は歩道が無いので徒歩で行く場合は近鉄丹波橋方面から行ったほうがいいかもしれない。

fushimi_cl-02伏見桃山城運動公園 案内図。公園の西側に天守等が建っている。

fushimi_cl-03正門前の立て看板。昭和39年(1964)から平成15年(2003)まで約40年間営業していた「伏見桃山城キャッスルランド」の跡地が公園となり、また模擬天守はランド閉園後も壊されずそのまま展示されているとのこと。残念ながら天守内は立入禁止(耐震基準の問題とのこと)。

fushimi_cl-04こちらが正門。公園なので入場無料。開いている扉には、黄金の桐紋(豊臣家家紋)が光る。この正門も史実とは関係がないが、いかにも秀吉風といった黄金をあしらった豪華な櫓門となっている。

fushimi_cl-05櫓門の向かって右側には伏見桃山城の石碑が立つ。

fushimi_cl-06正門を通ると、庭園の向こうにそびえ立つ伏見桃山城 模擬天守と模擬小天守が!模擬模擬といっているが、実はなかなかかっこよくて、好きだったりする。

fushimi_cl-07青空と緑の庭園と赤い天守の3色のコントラストが映える。山の上に建っていることもあり、周りにビル等が入り込まないのも良い。

fushimi_cl-08庭園を抜けて切込ハギな石垣の食違い虎口へ。石垣も遊園地建設時に造られた模擬石垣なので、外観だけで中身はコンクリートだろう。それにしても堂々たる天守だ。模擬とはいえ壊さないで取っておいてくれたことに伏見区民に感謝。

fushimi_cl-09虎口の先は石段になっており、本丸は一段高くなっている。

fushimi_cl-10本丸の上から天守を眺む。建物が大きすぎて広角レンズでないと写りきらないほど。天守右側の櫓門部分はおそらく(営業時の)登城口。天守左側の多聞櫓の先には小天守がある。

fushimi_cl-11こちらは小天守。2層の望楼型天守。大きな千鳥破風が迫力を増している。

fushimi_cl-12こちらは大天守。一層目の本丸外側角にはちゃんと石落としもある。唐破風→2層ぶちぬきの大千鳥破風→直上に唐破風というのは、姫路城の側面っぽい。(参考:姫路市HP)

fushimi_cl-13天守横の櫓門の扉。五三の桐。いや太閤桐といったほうが良いか。閉門してから結構経つが殆ど汚れてもおらず、ちゃんと外壁などの掃除をされているのだろうか。

fushimi_cl-14角面から見た伏見城。堂々たる姿。昭和39年に約6億円かけて造られた。今だといくらかかるか… (耐震基準などが厳しくなっているため同じものは造れないにしても数十億円は下らない?)

fushimi_cl-15裏側へ回ってみる。天守は正面側とは異なり唐破風がなく、小さな千鳥破風が2つ並んだ比翼千鳥破風がある。

実にかっこいい。日本一かっこいい模擬天守は、ここ伏見桃山城か、あるいは尾張の清須城か。実に悩ましいところである。

秀吉が天下統一後に築城し、家康が将軍になった、歴史上の本物の伏見城跡 (現 伏見桃山陵/明治天皇陵) の訪問記はコチラ

訪問時期:2013年9月
撮影機器:SONY NEX-C3
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伏見桃山城 (キャッスルランド跡地) : 赤くそびえる伏見のシンボル、六層模擬天守。” への4件のフィードバック

  1. はじめまして、伏見城は子供の頃、成人してから3度ほど来ました。
    キャッスルランドが閉園したのはニュースで知りましたが、遊園地だけで、まさか天守の中に入れない状態になっているとは知りませんでした。
    姫路城、名古屋城、大阪城のように大きく取り上げられることの少ない、伏見城ですが、豪華、壮大で素晴らしい景観のお城だと思います。
    素敵な写真ありがとうございます。

    1. シナガワさん
      コメントありがとうございます。この伏見桃山城の天守は閉園時に壊される予定だったのが、街の人の要望(街のシンボルでしたので)で残されたらしいです。残ったのはいいけれど、まさか耐震強度の問題で入れなくなるとはという感じだったでしょうね。とはいえ元々は中に入れたので、城内もきっと綺麗に造られていることでしょうね、またいつか問題がクリアになって入れる日が来ることを楽しみに待っていましょう。今は伏見城(秀吉の建てた)の博物館は非常に遠いところにあるので、復活の際はここをぜひ歴史資料館にしていただきたいものですね。

      またサイトにお越しくださいませ。

  2. 数年前の6月だったか、一人でJR山科駅近くのホテルに泊まり、山科探訪を数日間掛けて実行しました。当時、蓮如について学ぼうとしていたのでした。
    その第2日目だったが、バスで醍醐を目指し、その後、この伏見城跡の岡に歩いて登ったのでした。幸い天候も良く、青空に堂々と建つ天守閣を見て、疑似建物とは知りましたが、大いに感動した事でした。岡の上ですから、もう少し眺望が楽しめた筈ですが、今、一向に思い出せません。その点、もし、建物内への入城が許され、天守閣の上まで登れたなら、キッと、その素晴らしい眺望が深く、私の脳裏にも刻まれた事でしょう、残念ながら、安全上の問題から、入城禁止処置が取られていました。大変不満に感じた事でした。
    また、「桃山」のモモにも、お目に掛かる事はできませんでした。
    それでも、秀吉・家康の時代に立ち戻ったかの感激は、今でも忘れる事ができず、随分古い事と成りましたが、敢えて、投稿致します。

    1. 宮田さま
      コメントありがとうございます。あの位置に建つ天守閣の上から伏見の町並みを見下ろすことができたら、それは素晴らしい景色でしょうね。伏見城は(遊園地跡はともかく)明治天皇陵となってしまい、跡地の主要部の大半が立入禁止のため、幸いあの位置に建つ(模擬)桃山城をうまく活用していただきたいものだと思います。

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