熊本城 [前編] 加藤清正公築城の「反り返る石垣」で有名な名城。

当サイトの記念すべき最初の更新が本ページです。第1城目は、築城の名手・加藤清正公が築城した「熊本城」。独特の反り返った石垣(「武者返し」)で有名。大天守や本丸御殿など、主たる建物は明治維新後の西南戦争で焼失。天守向かいの「宇土櫓」が残る。天守群は古文書や古写真などを元に昭和に外観復元され、近年 本丸御殿は木造復元された。

<基本データ>
●名称: 熊本城(別名:銀杏城)
●所在: 熊本県熊本市(マップ
●築主: 加藤清正
●築城: 1600年(慶長5年)
●遺構: 石垣、堀、曲輪、宇土櫓
●情報: 日本100名城 No. 92 (一覧)


<訪問記>


熊本城への入り口である「行幸橋(みゆきばし)」へ差し掛かると、手前に加藤清正公の銅像がある。かぶっている烏帽子は彼のトレードマーク。ご挨拶してから入城しよう。

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行幸橋を過ぎて城内に入るには2通りのルートがある。手前の櫨方門(はぜかたもん)からのルートと、奥の頬当御門(ほほあてごもん)からのルートで、櫨方門から入ると各櫓の横を通って天守閣へ辿り着く城内一周コースを楽しめるため、こちらから入るのがお勧め。

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櫨方門(はぜかたもん)を入ると、長い石垣に囲まれた竹之丸と呼ばれる広場へ出る。ここから石垣の向こうにそびえる天守閣を臨むことが出来る。

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竹之丸エリア。

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このあたりから立派な石垣を間近に見ることが出来る。

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竹之丸の突き当たりにある平御櫓(復元)。復元された土塀が少し見える。訪問時は写真のとおり柵で覆われ登れないため、残念ながら櫓に立ち入ることは出来なかった。

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石垣に囲まれた緩やかな石段を登ると、数多くの櫓が立ち並ぶ東竹之丸エリアへと続く。

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東竹之丸では、こんなに立派な石垣を間近に見ることが出来る!

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400年の歴史を誇る雄大な石垣。この堂々たる苔むした立派な石垣の姿に感動。

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竹之丸五階櫓台(櫓は未復元)。西南戦争後も櫓自体は残っていたものの、その後陸軍により破却されたとのこと。奥に見えるのは飯田丸五階櫓(復元)。

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飯田丸五階櫓。往時は写真左側の石段が入り口だったが、櫓の復元にあたりこちらは封鎖され写真右側から入るようになっている。中は展示スペースになっている(土足禁)。

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飯田丸五階櫓の中は展示スペースなどにはなっておらず、櫓をそのまま復元しただけのようになっている。最上階までは登れず。

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本丸御殿下の見事な武者返し(反り立つ石垣)脇から天守を臨む、定番かつ最高のスポット。付近に溝が多いので、写真撮影に夢中になりすぎて溝に落ちないよう要注意!(落ちた)

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本丸御殿石垣その2。

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本丸御殿石垣その3。武者返しの名のとおり、下のほうだけ見ると登れそうな気もするが、上の急角度を見ると登れる気がしない。

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熊本城 大天守と小天守を正面斜めから。この角度からの天守が一番かっこいい。天守に入るには裏側に回り込む必要がある。奇跡的に人が居ないタイミングにて。

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大小両天守を正面から。大天守は、天守台(石垣)よりも木造部分の1層目の方が広い「張出造り(はりだしづくり)」という独特の構造。萩城岩国城などもこの構造になっていたが、いずれも現存していない。

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両天守を左斜め前から。小天守は、大きな櫓の上に小さな櫓が違いにちょこっと載っているだけという「望楼型」のお手本のような造り。こうしてみると、大天守と小天守は結構作りが異なる。

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大天守を下から見上げる。天守の1階部分が石垣からはみ出している「張出造り(はりだしつくり)」。はみ出ている部分の底の板を外すと石落としになる。

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天守閣の前には、建築当時から残る宇土櫓(うとやぐら)がある。櫓から向かって左側に伸びる廊下の先から中に入ることができる。昭和に入ってからの復元天守である大小天守とは、壁材である焼き板の質感が大きく異なる。

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宇土櫓(櫓へ通じる廊下)の内部。部屋には入ることが出来ず、宇土櫓への廊下のみ通行が可能。薄暗い内部に当時の雰囲気を感じることが出来る。

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宇土櫓の階段。時代を感じる、急な階段。気をつけて登ろう。

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宇土櫓の最上階より大小天守を臨む。

>> 熊本城 [後編] へ続く。 <<


訪問時期:2013年6月
撮影機材: SONY NEX-C3
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